※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.298(2026年9月29日配信)からの転載になります。
春頃からエルニーニョ現象が発生しており、夏以降は基準値を大幅に超える猛烈な海水温上昇を記録。世界各地で猛暑、深刻な干ばつ、森林火災、または逆に激しい洪水や土砂崩れのリスクが高まっています。
日本近海でも海面水温が著しく高いため、日本周辺の大気が大量の水蒸気を含み、雨が非常に降りやすい環境がつくられています。9月に入ってから発生した台風(台風24号や25号など)が、スーパーエルニーニョによる豊富なエネルギーを吸い上げて勢力を維持、大型で強い勢力を保ったまま、日本に接近しました。
さらに秋雨前線を刺激することで、各地に線状降水帯や「過去に経験したことのない」記録的豪雨をもたらす直接的な原因となりました。私の住む地域にも2度にわたって「レベル4」の「大雨」「土砂災害」危険情報が出されました。さいわい大きな被害にはなりませんでしたが、沿岸地域では土砂災害による人的被害も出ました。特に強風よりも大雨による川の氾濫、道路の冠水、土砂崩れによる被害が目立ったのも大きな特徴でした。
気象庁の3カ月予報では、10月も暖かい空気に覆われやすく、平均気温は平年より高い確率が50%と予想され、スーパーエルニーニョの影響が続くことが心配されます。
欧州では記録的な熱波や大規模火災が発生し、農作物の減産や価格高騰への懸念も広がっています。気候危機のリスクが高まるなか、国や自治体、企業による温室効果ガス削減の取り組みや、自然を活用した対策による緩和・適応の取り組みが行われています。日本でも同様に、これまで以上の備えと対策が必要となっています。
産業界では最近「脱炭素社会」への取り組みがトーンダウンする傾向が見られますが、スーパーエルニーニョによる異常気象に対応することの重要性を見直す必要があると思います。







