企業価値を高めるブランディング【メルマガ連携】

※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.253(2024年12月27日配信)からの転載になります。

 

最近訪問したお客さまに共通していたのが、「発注元から必要とされるサプライヤー」を目指し、得意先に認めてもらえる「価値」を磨いていることでした。

 

90名規模のお客さまは、設計から組配までにワンストップ対応できる総合力と、圧倒的な設備力を武器に、得意先を拡大されていました。24時間稼働する3台のブランク加工ライン。手のひらサイズの精密小物部品から肩幅サイズ、人の背丈ほどの大型部材の曲げ加工にまで対応する3台のベンディングロボットなど、徹底した自動化ラインをフル活用されています。ブランク工数が足りないため、ブランクの自動化ラインを導入されている同業者に、仕事を依頼されておられます。年度内には新たな工程統合マシンを10段の棚付きラインで契約すると話しておられました。

 

同社が得意先から必要とされているのは、3次元板金CAD 4台を活用して、自社内の曲げ金型をすべて登録、バラシ・展開が終了すると3次元CAD上で、曲げ加工可否、製造性検証、自社で加工しやすいようにバラシを行い、設計変更、それを得意先に提案して承認を取り付け、加工されています。品質・納期・価格のいずれも従来設計よりも改善し、得意先からは感謝されているということでした。

 

企業価値を高めてその価値を得意先に認めてもらい、売上増を実現されています。コロナ禍以降高騰したコストも100%価格転嫁。5年で増収増益の企業体質を盤石にされました。

 

このお客さまは「企業価値はブランド力。これからの経営者は、ブランディングに力を入れる必要がある」と話されていました。ブランディングの重要性が高まっています。

 

2025年が皆様にとって、健やかに過ごすことのできる年になることを願っています。良いお年をお過ごしください