※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.287(2026年4月30日配信)からの転載になります。
生成AIの活用が進む中で「SaaS(サース)の死」という言葉がさかんに使われるようになりました。2024年12月にマイクロソフトのサティア・ナデラCEOがポッドキャストで「AIエージェントの時代には、業務アプリ(SaaS)という概念は崩壊する」と発言し、その後「SaaSの死」という言葉が使われるようになったようです。私はお客さま工場で生成AIの活用に関連する取材をする中で、初めてこの言葉を耳にしました。
SaaSは「Software as a Service」の略で、インターネット経由で必要な機能を利用するクラウド型ソフトウエアの総称です。提供者がサーバー・アプリを管理するため、使用者がアプリをインストールする必要がなく即利用でき、アドビやセールスフォースといった企業が知られています。
「SaaSの死」をもたらすとされる「AIエージェント」は、細かい指示を出すことなく、自律的に目標達成のための手段を見つけ、実行します。これまでは人間が人事・経理・営業・製造といったさまざまな分野でSaaSを操作して業務を進めていましたが、これからは「AIエージェント」が人間の代わりに幅広いタスクを進めていくと考えられています。
すでに私たち取材・編集の現場でも生成AIが使われています。取材時に録音した音声データを文字に書き起こす作業などで活用しています。また、会議の議事録作成も自動で行うようになっています。また、インタ―ネット検索もやってくれるので、必要な情報が関連情報とともに短時間で集まり、業務効率の改善に役立っています。むろん集められた情報から本当に必要なデータに絞り込む作業は、私たち自身が行う必要がありますが、必要な情報を入手する時間はかなり短縮されました。
生成AIの活用でビジネスの業務効率化ができるだけでなく、業務プロセスの抜本的な再構築を加速させることになります。IT活用で「定型業務の自動化」が進みましたが、生成AIが「思考・創作・判断」などの非定型業務を補完・代替することで、生産性を向上させるとともに、業務の付加価値を高める役割を果たすことになりそうです。






