※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.289(2026年5月29日配信)からの転載になります。
私が毎月楽しみにしているのが、善光寺大本願の「今月のことば」です。大本願は尼僧が住職を務めておられますが、信仰の有無にかかわらず、心に響く温かい言葉で人の道が示されています。
私が忘れられないのは、「おれが おれがの 我(が)をすてて おかげ おかげの 下(げ)で暮らす」という、禅僧・良寛の言葉です。「おれが、おれが」という自己中心的な我欲を捨て、周囲の支えに気づいて「おかげさまで」と感謝して生きるという意味です。
それともうひとつ、「堪忍の緒を切らぬよう克己せよ」という言葉も心に残っています。一時の怒りに任せるのではなく、深呼吸をしたり距離を置いたりして冷静さを取り戻しなさい、という意味です。しかし、現実にはなかなか実行できていません。
5月のことばは、「気の流れをみて 誠意ある 臨機応変の心がけ」。AIに読み解いてもらうと、「『気の流れをみる』とは、目の前の状況や相手の心理(本質)を五感で察知すること。そこに『誠意』と『臨機応変』が加われば、周囲との調和を生み、どんな状況でも最善の結果を導くことができる」ということでした。
この言葉も、自身の置かれた現状を考えるとピッタリあてはまっています。数日来、周囲の空気を読み取ることを気にかけるようになりました。
しかし、それらを継続することは至難の業です。そこで自分の中では、知らないより知っておいたほうが良い、くらいに考えています。そして、こうしてコラムで紹介することで、時々思い起こし、反芻しては反省する毎日です。
みなさんも必ず座右の銘のように、己の生き方に影響を与えることばに出会う時があると思います。そんな時は自戒する意味合いで考えていたほうが良いと思います。ともかく一歩踏みとどまって自分を振り返り、あらためて一歩踏み出すためにことばの持つ意味を考える一瞬を大切にすることが必要だと思います。






