「工夫、感動、希望」という“新3K”【メルマガ連携】

※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.85(2018年7月27日配信)からの転載になります。

 

7月21日、経済産業省は熊本市で「地域未来牽引企業サミット in 熊本」を開催しました。

 

「地域未来牽引企業」は、地域内外の取引実態や雇用・売上高を勘案し、地域経済への影響力が大きく、成長性が見込まれるとともに、地域経済のバリューチェーンの中心的な担い手および担い手候補である企業が選定されており、板金業界からも選定企業が生まれています。

そこで、今回のサミットに参加した板金企業の事業継承者から「感想」をいただきました。

 

サミットには世耕弘成経済産業大臣、蒲島郁夫熊本県知事、大西一史熊本市長らが来賓として出席したのをはじめ、287の選定企業、30の産業支援機関から約500名が参加。

有識者の講演や支援機関による意見交換会などが行われました。

 

感想を寄せた事業継承者は、「日本は産業構造として、地域に存在している複雑な企業コミュニティを、たくさんの大企業が共同利用することで成り立っているといわれています。そのような企業ネットワークの中で特に成長している企業を選定し、ネットワークの中核企業を支援することで、地域のネットワーク全体を活性化し、日本経済の活性化を図るという構想があるようです。売上1,000億円以下の非上場会社(老舗・ベンチャーを問わず)の中から、(1)高い付加価値、(2)成長力、(3)ネットワーク力 ― の3点から、日本で約2,000社を選定、弊社も認定いただけることになりました」と書かれていました。

 

さらに、「会場には、ナガシマスパーランドとか、水族館の会社とか、医療ロボットベンチャーとか、特殊金属加工のニッチトップ企業とか、ナノテクノロジーの会社とか、超素晴らしい、そうそうたる会社がいらっしゃいました。そういう会社が現状に甘んじることなく、さらに新規研究開発の意欲的な様子を知り、すごく焦りました。そして本当に日本にはユニークな会社がいっぱいあり、とても多様であるということに改めて感動しました」。

 

「生き残る種族は大きくて強いものではなく、変化に対応できるモノであるというダーウィンの進化論を思い出します。そしてそういう企業の経営者はおしなべてみなさん、すごい“人間力”をお待ちで、人格者ばかりでした」。

 

「若い経営者が『どんなに3Kで人気のない仕事でも、新たな3K、すなわち工夫・感動・希望で乗り越えることができる』と話しながら実績を紹介しているのを聞いて、若いのに立派すぎて、焦りました」と、何度も「焦り」という言葉を使い、危機感を抱いておられるのが伝わってきました。

 

私もこの感想を読んで元気をもらいました。

特に「工夫、感動、希望」という“新3K”に勇気をもらいました。