※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.198(2022年11月29日配信)からの転載になります。
サッカー日本代表は11月23日、FIFAワールドカップのグループステージ第1戦で、過去の対戦で一度も勝ったことのないドイツから逆転勝利をおさめました。
私は目覚めが早いので試合が始まる22時には就寝します。応援か就寝かで迷いましたが、眠気には逆らえず就寝。その代わりいつものように朝3時に目覚めると早速、枕もとのスマートフォンで試合結果を確認。まさかまさかの逆転勝利の結果を見て、思わず「ヤッタ」と小躍りしました。
通勤の電車内では、都内のスポーツバーで応援した若い人たちが興奮冷めやらず、試合の様子を熱心に語り合っていました。私はもともとサッカーファンでもないのですが、なぜか興奮しました。3年前のラグビー・ワールドカップ2019でも、日本戦になるとわけもわからず応援していた記憶がよみがえりました。やはりナショナルフラッグのもと、選手もサポーターも一丸となって盛り上がる感覚が新鮮なのかもしれません。日本中の老若男女が盛り上がった一日でした。
残念ながら、第2戦のコスタリカ戦は惜敗しました。これで決勝トーナメントに進むためには、第3戦のスペイン戦に勝利することが必要になりました。ハードな戦いになりそうです。
それにしてもこれほどの元気や勇気、誇りを与えてくれた選手たちには本当にありがとうを言いたいと思いました。結果はともかくとして、試合後のインタビューに応える選手たちのコメントも謙虚で、驕りはみじんもなく、冷静な語り口に感心しました。
連日熱戦が伝えられる新聞記事の隅に、FIFA(国際サッカー連盟)が、「試合後の日本チームのロッカールームがきちんと整理され、ごみ一つ落ちていなかった」、「試合後にスタジアムを清掃する日本人サポーターの行動」を賞賛している、という記事が紹介され、あらためて日本人が見直されている「誇り」を感じました。
1991年のバブル崩壊から30年が経過、いまだにバブル期の元気を取り戻せず、「失われた30年」を口にしているようでは、日本経済はますます下り坂のままだと思います。ラグビー・ワールドカップ、サッカー・ワールドカップでの日本人選手の活躍を目にして、「チームジャパン」として日本のすばらしさ、日本人の勇気や誇りを世界に発信して、以前のような活力と可能性を持った日本に生まれ変わらなければいけないと感じました。
2022年も残すところあとわずか。2023年の干支は卯年ですが、本来の干支でいうと癸卯(みずのと・う)となるようです。癸卯は「これまでの努力が花開き、実り始めること」といった縁起のよさを表しているといわれています。
2023年がどんな年になるのかはわかりませんが、第1戦で見せてくれた日本代表の活躍が続けば、良い年にしなければいけないという意思が日本人の間で湧き出てくるかもしれません。頑張れニッポン。