コロナ禍の環境変化への対応【メルマガ連携】

※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.145(2020年11月26日配信)からの転載になります。

 

今年も残り1カ月となりました。

 

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックはいまだ収束の見通しが立たず、世界経済に深刻な影響を与え続けています。世界各国では、感染の再拡大により一部で医療崩壊が懸念され、ロックダウンなどにより市民生活にも大きな影響が出ています。日本では、感染再拡大により一時的にGo To トラベルキャンペーンの対象地域から除外される地域も出てきており、感染予防対策と円滑な経済活動の両立の難しさをあらためて感じます。

 

コロナ禍で大きく変わったのが働き方です。

 

4月の緊急事態宣言以降、多くの企業で採用されたリモートワークは、製造現場や営業を除く職場で定着しつつあります。打ち合わせはWeb会議で行い、職場の仲間や外部の関係者とのコミュニケーションを絶やさないことで、従来と遜色のない成果を上げている方々も増えています。

 

リモートワークで働く側にとっては、通勤に費やしていた時間を仕事に振り向けることができるようになりました。それによって残業もなくなり、定時で仕事を切り上げることができます。また、仲間同士の「飲みニケーション」がなくなり、小遣いを使う機会も減って、そのお金を自分自身に投資できるようになりました。

 

人との接触機会が減ることで感染防止につながるだけでなく、オフィスの維持管理費、出張費、接待交際費、会議費、通勤定期代なども軽減でき、企業にとっても経費削減効果が期待できます。

 

一方、在宅で仕事をする際はON/OFFの切り替えが大変で、仕事に集中するためにレンタルオフィスを借りたり、喫茶店の片隅で仕事をしたりする人も見かけます。Web会議だけでは十分な相互理解ができないため、隔週で出社するなど、リモートワークと出社を交互に行う企業もあるようです。

 

こうした現実を見聞きする中では、コロナ禍の環境変化に対応できる企業や人と、対応できない企業や人との差が拡大する傾向が顕著になっていくと思われます。

 

企業も私たちもコロナ禍の環境変化にいかに対応すべきか「決断」する時が迫っています。

「過去を断つことによって、未来は変えられる」「人はいつでも生まれ変わることができる」と信じて「決断」をしなければいけないと、日々、自問自答しています。