※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.296(2026年8月28日配信)からの転載になります。
先日の日経電子版に「米オープンAIの人工知能(AI)が競技プログラミング世界大会のエキシビションマッチに参加し、トップクラスの競技者を上回る成績となった」という記事が紹介されていました。特に「AIエージェント」に目標を渡すと、手順を考えて実行・修正まで自分で行うようになってきたことの影響があるようです。「AIエージェントに検索やプログラムの実行などの道具を使わせ、試行錯誤させながら、問題の解き方を学ばせる(中略)手法が発展し、人間が長い時間をかけないと解けないような複雑な問題の解き方も、AIに教え込めるようになった」と書かれていました。
AI活用が進む中国では、すでに企業の社内データを収集し、AIを経営に徹底的に落とし込むことでAI管理システムを構築し、活用する製造業が誕生しています。
生産設備をはじめとしたあらゆる社内設備の稼働状況、作業の着手・完了情報などから、ERP(基幹業務システム)やPLM(製品ライフサイクル管理システム)等が生み出す膨大なデータのプラットフォームを構築、MES(製造実行システム)に連携させ、社員間のチャット情報も取り込み、すべてのデータを自動収集。それによって瞬時に足元の状況判断、先々の予測まで「AIエージェント」が経営をサポート。それによってQ,C,Dを満たす最適なものづくりを実現しています。
中国の製造業界では「AIを経営に使えない企業は、使える企業によって淘汰されていく」とさえ言われるようになっています。国内の板金業界でも最近になって、業務改善の一環としてAIを活用する企業が増えてきましたが、まだ緒に就いたところです。
これからのきびしい企業間競争に勝ち残るためには、競合相手は国内の同業者だけではなく、想像もつかないような製造環境のもとで競争することになる可能性があります。あらためてAI活用、特に自律型の「AIエージェント」の活用を考える時期になったという思いを強くしています。
ただ、そのためにはAIを理解できる人材確保や育成が必要になります。ただでさえ人材不足に悩む企業にとってハードルは高く、具体的な取り組みをどう進めるか、私自身も暗中模索の状況で、警鐘を鳴らすのが精一杯です。大変な時代になってきました。







