※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.115(2019年10月1日配信)からの転載になります。
ラグビーワールドカップ1次リーグで日本がアイルランドに勝利しました。
土曜日の帰宅途中、駅前を歩いていると、たむろしていた高校生がいっせいに「万歳」と叫びながら飛び上がっていました。
何事が起きたのかとスマホの画面を見ると、画面に「日本勝利」の速報が流れていました。
事前の情報では世界2位の強豪アイルランドに勝利することはきびしいとみられ、気にも留めていませんでしたが、立ち止まって速報を読み、その瞬間をテレビで見たいと思いました。
あいにく人との待ち合わせがあったのですが、入ったお店ではテレビがついておらず、店長にお願いして、すぐにテレビのBSをかけてもらいました。
しばらくは店長や他のお客さまもテレビに見入っていました。
ラグビーワールドカップは、もうすぐ始まる程度にしか気に留めていませんでした。
弟と甥子が高校・大学・社会人でラグビーをやっていたので、激しいスポーツという印象と、それだけに体力の劣る日本人には不利なスポーツという程度にしか理解していませんでした。
しかし、夜に放送された試合の様子をテレビ観戦しましたが、日本チームは体力では決して劣っていませんでした。
スクラムでも相手を押し返し、タックルでは身体ごと相手選手にぶつかっていました。
見事な戦いに感動するとともに、これからの戦いぶりが楽しみになりました。
日曜日に新宿に出かける途中で、年配の方が試合の様子を話しておられるのが聞こえてきました。
おふたりとも興奮気味で、「タックルで選手同士が激しくぶつかり合う音が聞こえてくるようだった」「是非、スタジアムでその音を聞いてみたい」と話しておられました。
決勝戦が開催される横浜アリーナ近くのパブリックビューイングに行ってみたい、とも話されていました。
私を含め、にわかファンが多くなったようです。
新宿駅構内にはジャパンチームのユニフォームが展示され、手に取ってみると桜のマークが立体的で美しかったです。
また、日曜日のNHKスペシャルは、没後30年となる国民的歌手、美空ひばりが今も生きていたらという企画で、AIが再現した映像と音声で、美空ひばりが新曲を披露する番組が放送されていました。
AIがディープラーニングによって過去の映像や歌声から30年後にステージで新曲を披露するまでの関係者の取り組みの様子と、最後に登場した美空ひばりが新曲を歌う姿を感動して見ました。
新曲の作詞を担当された音楽プロデユーサー・秋元康さんが、「関係者の思いがつながった」とコメントされていましたが、ワールドカップでの勝利も選手・サポーターの“思い”が実ったのかもしれません。
忘れかけていた“思い”という言葉に、自身も励まされた気がしました。
みなさんも日々の仕事に追われ“思い”を持つことを忘れていませんか。
“思い”は人それぞれ、心の中に“思い”を持って生活することの大切さを教えてもらった週末でした。