製造業や理工学部で増える「草食系男子」【メルマガ連携】


※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.250(2024年11月28日配信)からの転載になります。

 

 

最近お会いした女性研究者が、最近の学生や若い研究者には「草食系男子」が多くなっていると話されていた。

 

「草食系男子」とは、仕事や恋愛、出世さらには車などの購入にもガツガツしない、おっとりした男性のことを指している。年代的にはいわゆるZ世代、今の20代~30代前半の男性に多いといわれる。対照的に最近は自信家で攻撃的な「肉食系」の理工系女子が増えており、「草食系男子」の存在が目に付くという。

 

先日お目にかかった板金企業の女性管理職の方は、身長170cm超えの大柄で、愛車は4人乗りのスポーツタイプ。車体後部にはリアスポイラーを装備し、19インチリバースリムアルミホイールを履き、いかにも速いという印象だ。3次元CADによる展開・プログラムから生産管理までを担っておられ、製造部長や社長・専務には「変えるべきこと、変えてはいけないことははっきり進言している」と語っておられた。社内外を問わず飲みニケーションにも積極的に参加、人脈も広げて会社を引っ張っておられた。

 

上司の立場から若い男性社員をみていると、「わからないことはわかるまで尋ねること、自分の考えや希望をはっきり相手に伝えることが必要で、何事にも好奇心を持ち、自信を持って仕事をしてほしい」と思われるようだ。

 

大学院修士課程の学生を指導する理工系の女性研究者は、「以前は研究室に泊まり込みで実験や研究を行い、時には一升瓶を持ち込んで、教官や研究室の仲間と研究談義や人生を語り明かしていました。しかし最近は泊まり込む学生も少なくなり、研究室からはいつの間にか一升瓶が消え、きれいに片付いています。コンビニで生クリームたっぷりのプリンを買ってきて、研究室で食べているスイーツ好きの男子学生もいます。同性だからというわけではありませんが、女子学生の方がガッツを持っており、根性があるように感じられます」と話しておられた。

 

私としては工場で働き研究室で学ぶ「草食系男子」が悪いということではなく、「肉食系女子」に負けずに研究や仕事に取り組んでほしい、好奇心を備え、チャレンジする気持ちを忘れないでほしいと思いました。

Sheetmetalブログ トップページへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
コメントの公開は承認制です。ご了承ください。
非公開のダイレクトメッセージも受け付けております。その場合、「非公開希望」とお書き添えください。

Sheetmetalブログ トップページへ