人生のターニングポイント


 ※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.139(2020年8月27日配信)からの転載になります。

 

人生には必ずターニングポイントがある。

進学、就職、結婚、親の死など、さまざまな時に巡ってくる。しかも時として、社会経済の大きな変態点と重なり合い、自分だけの力では為す術がないこともある。東日本大震災のような自然災害は予期せぬ時に発生するので、自助努力だけでは道を切りひらくことができないケースも多い。起こってしまった結果をどのように受け入れ、どのように対処するか ― それが「ターニングポイントの先」を左右する。

 

新型コロナウイルスの感染拡大の中で、飲食業・観光業・交通機関などで働く人々は、売上・収入が減り、大変な事態を迎えている。

 

旅行業を営んでいる友人は、昨年ハッピーリタイアで外部招聘した社長に事業を引き継ぎ自身は代表権のない会長に就任し、「これからはスローライフを楽しみたい」と話していた。これまでは官公庁・大学・大手企業のビジネス出張を主に扱いながら、合唱団など音楽関係者の国内外での公演にともなう旅行手配、大手結婚式場と組んだハネムーン旅行などで、堅調に事業を発展させてきた。

 

ところがコロナショックで様相は一変した。渡航規制で出張の取り扱いはほぼゼロ。音楽関係者の公演もなくなり、ハネムーンもキャンセルになった。売上は一気に20~30%まで落ち込んだ。

 

ハッピーリタイアは急きょ中止になった。後継社長は降板となり、会長だった彼が再度社長に復帰、陣頭指揮を執り、業績回復をはかろうとしているが状況はきびしい。この状況がこれから半年も続けば、これまでの蓄財を吐き出し、事業縮小も避けられない。

 

しかし、本人は意外に元気でへこたれていない。持続化給付金や雇用調整助成金などに申請したり、無担保融資を受けたりと、緊急経済対策に盛り込まれた支援制度を利用しながら、「国内外で観光需要が戻るには数年かかる」との認識で「利用客に満足していただける上質なサービス」を実現させるためにいろいろなプランを検討している。

 

彼が今取り組もうとしているのが、特徴ある観光スポットを組み込みながら音楽会に参加する企画や、いわゆる「テクニカルビジット」で、大学や企業の歴史記念館を訪問するという「観光地域づくり」 ― DMO(Destination Management / Marketing Organization)だ。具体化はこれからだが「お客さまに満足していただける観光地域づくりをプラン化したい」という。

 

ターニングポイントは時と場所を選ばない。その場に立った時のために出処進退を含め、改めて考えておかなければならない。

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