「変化に対処できる者が生き残る」 /変化に対処できている企業は10社に1社【メルマガ連携】


※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.1(2014年12月2日配信)からの転載になります。

 

読者の皆様、ご無沙汰をしておりました。

 

以前はメルマガをお出ししていたのですが諸般の事情で中断したまま、6年が経過してしまいました。
今回、マシニスト出版のWebサイトを完全リニューアルするのにともなって(1月公開予定)、メルマガを出そうということになり、「Sheetmetal メールマガジン」として復活することにしました。

 

リーマンショックから5年が経過し、その間には3.11東日本大震災などもあって、板金業界を取り巻く環境は大きく変化しました。
ダーウィンはその著『進化論』の中で、「生き残るのは最も強い者でも、最も賢い者でもなく、最もよく変化に対処できる者である」と述べています。
そういう意味では変化の兆しをつかみ、それにすばやく対応することが重要ということになります。

 

アンケート調査によると、板金業界の7割の企業が、5年経過した今でも、リーマンショック前の売上に届かないと答えています。
利益率で見ると、この割合がさらに少なくなり、リーマンショック前と比較して、増収増益となっている企業は全体の1割にも満たないのではないかと考えています。
つまり、業界を取り巻く環境の変化に順応し、企業を発展させることができている企業は、板金業界では10社に1社程度しかないということになります。

 

今年も板金業界では、年商10億円を超える地域の老舗企業が、倒産や自己破産で淘汰されています。変化に対処できる企業は限られてきています。

 

変化に対応するというと、よく風見鶏のような処世術のうまい企業が成長するように思われがちですが、けっしてそうではありません。
風見鶏は風の向くままに変化するだけ。
いわばネガティブに変化を受け入れているだけです。
変化に対処するということは風見鶏ではなく、変化を先取りしてポジティブに、ダイナミックに対応していくことだと思います。

 

変化に対応できている1割の企業は、ポジティブマインドをもった経営者が、即断即決で設備投資や人材育成、得意先開拓を進めています。
ある経営者は同業者との資本提携を行い、相互の信頼関係を強固にした事業拡大に力を入れています。
決断された社長は「この決断は今しかない。ラストチャンスと判断したから決断した」と述べておられますが、それほどに環境は厳しくなっています。
しかしそれを逆手にとって、ラストチャンスと資本提携を英断したのは、ダイナミックな経営判断だと思います。

 

板金業界を取り巻く環境の変化は、時間が経てば経つほど時間が敵になる様相となっています。
その意味で、この「Sheetmetalメールマガジン」は、変化する今を、読者の皆様に直接お伝えするツールと考えています。
月間雑誌に紹介していただけでは賞味期限が切れてしまう新鮮な情報を、タイムリーにお届けすることを目指していきたいと思います。
そしてそれは一方的な情報伝達ではなく、読者の皆様からも変化を教えていただく双方向のコミュニケーションツールに育てていきたいと考えています。

 

石川 紀夫(Sheetmetal ましん&そふと 編集主幹)

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