阪神・淡路大震災から20年―日本人の力強さを感じます


阪神・淡路大震災から20年。

今年も1月17日午前5時46分を迎え、ラジオから流れる時報に合わせ、自宅の窓から見える富士山の方角に向かって手を合わせました。

 

NHKのラジオ深夜便が、震災20周年の特番を流しており、目覚めてからずっと震災を体験した方々からの手紙が朗読されるのに耳を傾けていました。

夫や妻、両親や子供など、肉親を亡くされた方々から、当時のことが今も忘れられない。何故、父や母、妻や夫、かわいい子供が亡くならなければいけなかったのか、という被災者の無念さを聞くと残念でなりません。

 

当時、取材に訪れたことのあった神戸のお客さまの工場も被災されました。

ようやくその工場を訪れることができたのは、3カ月も後のことでした。

仮設工場も出来ておらず、被災した工場の一部を使って生産を再開されていました。

最寄り駅から工場へ伺う途中の街並みの、いたるところにまだ震災の傷跡が残り、ブルーシートが被せられているのを見て、胸が痛んだことを思い出します。

訪れた工場では2代目社長に就任されて間もなく、被災された社長が「生産を再開できたことがうれしい」と語っておられた声が、その笑顔と共に今も記憶に残っています。

 

そのお客さまも1年後に再度訪れたときには仮設工場へ移っておられました。

そしてそれから数年後には、震災復興資金も活用され、新たな新工場を建設されました。

時間の経過とともに三宮、元町といった繁華街も元のような賑やかさを取り戻し、地震による火災で多くの建物が消失した長田地区も再開発が進み、近代的な建物が建ち並び、以前の面影はなくなりました。

 

確実に震災から復興していることわかります。

しかし、報道によるとこの20年で震災復興に費やされた資金は16兆円。

それでようやく被災地域の人口や経済活動が震災前の規模にまで戻ったといいます。

 

改めて日本人の力強さ感じながら、一日の仕事を始めたいと思いました。

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