明日を信じ、「希望」と「勇気」を持って前へ進みましょう【メルマガ連携】

※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.128(2020年3月27日配信)からの転載になります。

 

新型コロナウイルスによる感染は世界に拡大し、パンデミックが加速しています。

東京オリンピック・パラリンピックも1年程度の延期が決定、株価も大幅に下げ、世界中で非常事態宣言が発動されています。

外出禁止令によって通勤・通学もかなわず、世界経済の損失は何百兆円にも及ぶとされています。
すでに、2008年のリーマンショックを凌ぐ経済危機を迎えています。
G7各国は財政出動で経済の立て直しを図ろうと懸命ですが、足もとの非常事態が解除されなければ平常に戻れず、手の打ちようもありません。
今は感染拡大が止まり、事態が収束することを願うのみです。

感染予防としては、専門家会議が提言した3つの条件(密閉空間・密集場所・密接場面)を避け、手洗い・マスクで自己防衛するしか今のところ方法がないようです。
自己管理でこれらを心がけながら仕事を粛々と進めるしかありません。

私たちの仕事は毎月お客さまにアポを取り、遠方なら飛行機や新幹線を乗り継いで、みずからの足と耳と目で確かめたことをソースに、記事原稿をまとめます。
さいわい、これまでのところは普段どおりに出張して、お客さまのところにうかがい、お話を聞かせていただいています。
お客さまにとってのリスクを勘案し、受諾や先延ばしなども打ち合わせ、調整させていただいています。

危機感を抱えながらも取材を受けてくださったお客さまに、私がお話しさせていただくのは、ポジティブマインドを持ち続けることの大切さです。
こんな時期だからこそ、自分を必要としてくださるお客さまがいらっしゃるという確信をもって事に当たれば、自然に機会は巡ってくるものです。

今回の事態は神様が人類に与えてくださった試練と考えれば、医療の奮闘を支え、早く広く恩恵が受けられるように進んでいく以外に道はないように感じます。
明日を信じ、「希望」と「勇気」をもって頑張りましょう!!

板金業界の業況は堅調に推移し始める【メルマガ連携】

※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.126(2020年3月3日配信)からの転載になります。

 

 

新型コロナウイルスの影響が経済活動にも拡がっています。

 

株価は感染拡大前に比べて10%以上下落、2008年のリーマンショック以来の下げ幅となっています。

最初に感染が拡大した中国での工場操業停止の影響で、サプライチェーンが滞り、自動車業界をはじめとして国内工場が操業停止に追い込まれる業界や企業も出てきています。

また、感染防止のための時差通勤、テレワークをはじめとした在宅勤務の活用など、働き方も変わってきました。

さらに3月2日からの小中高校の臨時休校により、共働き世帯への負担増で、出勤がままならなくなる社員が増え、工場などではシフトの組み換えなども行われています。

 

感染予防用品を製造する関連業界を除く、大半の産業が少なからず影響を受けています。

また、感染に対する不安が消費者の購買意欲にも少なからず影響を与えており、海外からの訪日外国人の減少とも併せて、1-3月の第4四半期の経済成長は前期同様に大幅なマイナスが避けられない状況です。

感染の収束の目途が見えない中、4月以降の景気動向も予断を許さなくなっています。

 

その一方で、5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスが4月から開始されるのに合わせ、5Gやローカル5Gに対応する半導体需要が活発化しており、半導体製造装置業界では2月頃から生産の拡大が本格化しています。

それにともなって、製造装置に使われる板金部材の発注も増えており、板金サプライヤーの中には2シフト体制で受注に対応するところも出始めています。

 

また、ウイルス検査装置をはじめとした医用検体装置の需要も拡大しており、医療機器関連の板金需要も好調になっています。

受配電盤業界も4月からの送配電分離に対応した盤需要が引き続き堅調に続いています。

マクロ景気とは裏腹に、板金業界の受注動向は堅調に推移する見通しが強まっています。

 

こうした中で、板金業界では好調の波に乗るために、これまで以上に最新設備導入への意欲が高まっています。

人手不足や、4月から中小企業にも本格的な対応が求められている「働き方改革」だけでなく、今回の感染拡大への対応など、不測の事態に対応したBCPの観点からも、自動化・無人化に対する強い投資意欲が認められるようになってきました。

 

先日うかがった板金企業では、外国人技能実習生の雇用拡大に合わせて、最新設備の導入を計画されていました。

「設備陳腐化のサイクルが短くなってきているので、常に最新設備をウオッチして、必要と感じた設備は早め早めの導入を考えていきたい」と話しておられた工場幹部の言葉が強く心に残りました。