ENSIS-AJ 導入事例

ビーム制御ができるENSIS ― 切断にも溶接にも

FLW-ENSIS、ENSIS-RIで生産性を大幅改善

株式会社 三重工業

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画像:ビーム制御ができるENSIS ― 切断にも溶接にも2019年2月に導入した平板・パイプ・形鋼の加工に対応するファイバーレーザマシンENSIS-3015RI

製造から施工まで一貫受注

画像:ビーム制御ができるENSIS ― 切断にも溶接にも阪井正社長

建築金物を手がける㈱三重工業は1961年に創業し、1966年に大林組との取引を開始、建築金物類の取り付け・施工にも取り組むようになった。

1991年、建築設計のCAD化に対応してAutoCADを導入。1992年に3階建ての本社事務所・第2工場を建設。1993年にはパンチ・レーザ複合マシンを導入して生産合理化に取り組んだ。2000年、アマダのYAGレーザ溶接ロボットYLR-1500Ⅱ(1kW)を導入したことで溶け込みの深い強固な溶接が可能となり、得意先の信頼度を高めていった。

2012年、創業50周年をむかえたのを機に新工場を建設。最新の板金加工設備として、平板とパイプ・形鋼の両方に対応するレーザマシンFO-MⅡ RI3015+LSTRI-3015、3次元ソリッド板金CAD SheetWorks、パイプインデックス装置用CAD/CAM Dr.ABE_Tubeを導入した。その後も、2013年にベンディングマシンHDS-2204NT、2015年にパンチングマシンEM-2612MⅡとHG-2204、2017年にファイバーレーザ溶接システムFLW-3000ENSISを導入し、設備を増強してきた。

画像:ビーム制御ができるENSIS ― 切断にも溶接にも左:ENSIS-RIのロータリーインデックスにセットされた角パイプ/右:端面のVノッチ加工された角パイプ

先々も明るい建設関連業界

建築金物業界で50年以上、腕を振るってきた阪井正社長は、技術の人でありながら、経営者として顧客満足度を高めるためデジタル化を推進。アナログ技術とデジタル技術の融合により、他社の追随を許さない品質・納期を確保してきた。また、大阪建築工事金物協同組合の組合員として理事、理事長を歴任し、2014年には国土交通大臣表彰を授与された。

「バブル崩壊後の20年は建築金物業界にとってきびしい時代でした。さいわいリーマンショック以降、建設業界の仕事量は順調に回復。2020年に開催される東京五輪や、ここ数年のインバウンド効果で、ホテルなどの大型宿泊施設の建設が続いています。宿泊施設が少ないといわれていた奈良市内でも県の主導で大型リゾート宿泊施設の建設計画が始まり、京都市内も相変わらずホテル建設が続いています」。

「2025年の大阪万博開催が決まり、IR(統合型リゾート)実施法によってカジノ・国際会議場・展示施設・宿泊施設などを併せ持つIR施設の立地が大阪・夢洲に決まれば、建設需要はさらに増えます。北陸新幹線の大阪への延伸や、2027年に品川・名古屋間が開業するリニア中央新幹線の大阪延伸計画の前倒しが決まれば、駅舎の建設などの需要が出てきます。また、2025年完成を目指しているJR大阪駅の北側にあった梅田貨物駅を中心とする『梅田北ヤード』の再開発事業、地下鉄御堂筋線淀屋橋駅の東西に建設予定の28階建てのツインビルをはじめとする淀屋橋駅東地区都市再生事業など、大阪市内では都市再開発事業がいくつもスタートしています」。

「鉄道・道路・港湾・上下水道・電力送配電網などの補修需要拡大も見込まれ、国土強靭化への期待が高まっています。こうした案件により、建設投資は2025年頃まで高原状態が続くと見込んでいます」(阪井社長)。

  • 画像:ビーム制御ができるENSIS ― 切断にも溶接にも長さ4mまでの曲げ加工に対応するHDS-2204NT(手前)とHG-2204(奥)
  • 画像:ビーム制御ができるENSIS ― 切断にも溶接にもパイプ・形鋼で手すりを組み立てる際はファイバーレーザ溶接ロボットFLW-ENSISが活躍する

会社情報

会社名
株式会社 三重工業
代表取締役
阪井 正
住所
大阪府大阪市平野区加美北7-6-29
電話
06-6791-0630
創業
1961年
従業員数
45名
主要製品
建築金物・装飾金物・内外装パネル・手すり
URL
http://www.miekogyo.biz-web.jp/

つづきは本誌2019年11月号でご購読下さい。

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