特集2

成長する医療機器産業をサポートする板金加工

3代にわたり、医用・分析装置の板金部材を生産

最新設備導入の新工場稼働で増産対応にも万全

有限会社 盛金製作所

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画像:3代にわたり、医用・分析装置の板金部材を生産左:医用・分析装置の架台/右:医用・分析装置関連の板金部材

医用・分析装置関連の仕事に精通

画像:3代にわたり、医用・分析装置の板金部材を生産小野瀬裕也社長

㈲盛金製作所は、小野瀬裕也社長の祖父が創業。主力得意先である医用・分析装置メーカーに勤務していた祖父と父が退職、1971年に㈲盛金製作所を設立した。設立当初から医用・分析装置の精密板金部品の仕事を受注するようになり、1975年には組立部門を設立、加工した部品をサブアッシーする仕事もはじめた。同年に生まれた小野瀬社長は、専門学校を卒業したあと、1995年に同社へ入社した。

「高校時代からアルバイトで製品加工を手伝っていました。当時、工場にいた社員30人ほどから、モノづくりの楽しさを教えてもらいました。専門学校を卒業し21歳で入社、現場から勉強しました」と小野瀬社長は入社当時を振り返る。

画像:3代にわたり、医用・分析装置の板金部材を生産左:宮の郷工場に設備しているファイバーレーザマシンFLC-3015AJ(奥)と、パンチングマシンEMZ-3510NT(手前)のセルライン/右:FLC-AJで加工したリン青銅・板厚0.3㎜の製品(左)と、黄銅・板厚0.8㎜の製品(右)

事業は順調に拡大

1986年に、医用・分析装置の筐体や機構部品などの精密板金部品を手がけるようになり、1993年に製缶工場、1996年には組立工場を設立し、従業員数も60人ほどに増えた。小野瀬社長は、ブランク・曲げ・仕上げ工程をひととおり経験したあと、営業担当として外回りを行うようになった。

医用・分析装置の中で、同社が主力として受注していたのが血液分析装置。医用・分析装置は平均寿命が延びていくのに比例して拡大するとともに、欧米などの先進国や、中国をはじめとした新興諸国でも需要が拡大、同社の仕事量も増大していった。2007年1月には、溶接工場と組立工場を新たに竣工して本社工場を拡充、工場棟を増やした。

  • 画像:3代にわたり、医用・分析装置の板金部材を生産曲げ工程。ネットワーク対応型ベンディングマシンが並ぶ
  • 画像:3代にわたり、医用・分析装置の板金部材を生産ベンディングマシンHDS-8025NTによる曲げ加工

会社情報

会社名
有限会社 盛金製作所
代表取締役
小野瀬 裕也
本社工場
茨城県常陸大宮市盛金1454
宮の郷工場
茨城県常陸大宮市宮の郷2153-20
電話
0295-57-9533(本社工場)
設立
1971年
従業員数
140名
主要事業
医用・分析装置の板金製品加工・組立
URL
http://www.morigane.net/

つづきは本誌2017年7月号でご購読下さい。

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