ファイバーレーザ化が進む台湾板金業界
ENSISシリーズ2機種を一気に導入
4台のレーザマシンを材質・板厚別に使い分ける
聯吉鋼業 有限公司
聯吉鋼業有限公司が製作している脱水装置
経営理念は「公正な経営と顧客満足度の向上」
左から翁翊仁さん、翁慶川董事長、范姜勇総経理、范姜翔裕さん
聯吉鋼業有限公司は1984年に翁慶川董事長、范姜勇総経理の共同出資で設立された。2013年に現在地(敷地1,200坪)に2階建ての新工場を建設、移転した。創業以来、「公正な経営と顧客満足度の向上」を経営理念に掲げ、社員を大切にし、顧客満足度を向上するために、機械ができることはできる限り機械化・自動化し、最新設備を順次導入してきた。
現在は①環境保護関連設備、②電子関連設備、③各大型機械の架台・フレーム・板金部品、④各種タンクなどを手がけている。鋼板、SGCC(溶融亜鉛メッキ鋼板)、ステンレスの薄板(1.0㎜)から中・厚板(22㎜まで)の溶接組立、現場施工まで対応している。材料に占めるステンレス、SGCCの割合は30%。1カ月に加工する材料は300トンあまりとなっている。
創業以来、アマダをはじめとした日系金属加工機械メーカーの設備を導入し、加工品質改善に取り組んできた。
ロータリーインデックス装置を装備したファイバーレーザマシンENSIS-3015RI
ENSIS-3015RIによるパイプの加工
アマダ台湾からの設備導入
アマダ台湾から最初に導入したのはベンディングマシンRG-100。続いて、シャーリングマシン、パンチングマシンCOMA-567などを導入した。
翁慶川董事長と范姜勇総経理は「当時は1.0㎜から4.5、6.0㎜程度までの薄板・中板を中心に加工していましたが、中・厚板を使った仕事の引合いが増えてきたことから、1.5kWのCO2レーザ発振器を搭載したレーザマシンLC-βを導入しました。しかし、加工できる板厚は9.0㎜、12㎜が限界。そこで3kWの発振器を搭載した2台目のLC-βを導入しました。これによって1.0㎜から22.0㎜までの加工に対応できるようになりました」と語る。
左:各種材料の曲げに対応するベンディングマシンが並ぶ曲げ工程。HDS-1303NT×3台(写真)など大半がアマダ製マシン/右:活性炭のタンク
会社情報
- 会社名
- 聯吉鋼業有限公司
- 董事長
- 翁慶川
- 総経理
- 范姜勇
- 住所
- 台湾・新北市新莊區瓊林南路267號
- 電話
- +886-2-2203-4848
- 設立
- 1984年
- 従業員数
- 60名
- 主要製品
- 環境保護関連設備、各大型機械の架台・フレーム・板金部品、各種タンクなど
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