電子情報産業
電子情報産業の世界生産は2024年に過去最高へ
過去最高を見込む「半導体」「ソリューションサービス」
グラフ1：電子情報産業の世界生産額推移
一般社団法人電子情報技術産業協会（JEITA）は12月21日、2023年版の「電子情報産業の世界生産見通し」を発表した。それによると、2023年の世界生産額は前年比3%減の3兆3,826億ドルを見込む（グラフ1）。デジタル化の投資拡大でソリューションサービスは伸長したものの、エネルギーや原材料価格の高騰、地政学リスクの高まりなどと不透明感が強く、個人消費・設備投資とも鈍化しているためとした。
これに対して2024年は2023年見込み比9%増の3兆6,868億ドルと過去最高を更新する見通しだ。インフレの鎮静化が遅れるなどの景気リスクは依然としてあるものの、デジタル化を背景に電子機器やデバイスへの需要が回復することに加え、ソリューションサービス市場が、AIや次世代インターネット技術「Web3.0」を活用した新ビジネスの創出でさらに成長すると見込む。品目別でも「半導体」と「ソリューションサービス」は過去最高を更新する見通しだ。
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