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半導体バーンイン試験装置の国内リーディングメーカー

「精密加工工場」を竣工して最新設備を導入

エスティケイテクノロジー 株式会社

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画像:半導体バーンイン試験装置の国内リーディングメーカー2019年に完成した「精密加工工場」には、12段10列の自動倉庫MARS-2512N(奥)を新設し、パンチ・レーザ複合マシンLC-2012C1NT(右手前)とファイバーレーザ複合マシンACIES-2512T-AJ(左奥)が連動している

グループ7社の中核企業

エスティケイテクノロジー㈱は、大分県内に6社のグループ企業を持ち、グループ売上高400億円、社員数1,800名の鶴崎海陸運輸㈱のグループ企業として、1975年に新鶴海興産㈱として創業された。創業当初は販売・緑化土木・電気計測事業などからスタートした。

1970年代に大手半導体メーカーが大分へ工場展開したことを機に半導体分野へ進出。同メーカーの協力企業として技術指導を受けながら、バーンイン試験装置の開発から製造までを手がけるようになった。1983年には自社製品1号機を同メーカーに納入。その後、半導体メーカー各社の海外展開にともない、1999年には台湾に合弁会社、マレーシアに現地法人を設立した。

1982年には、半導体製造工程における検査を受託するテストハウス事業に進出。1988年に半導体第1工場を新設して、事業を本格化していった。

1987年に「精機工場」、1990年に「精密板金工場」、1995年に「メカトロ工場」と「機械加工工場」をそれぞれ新設し、半導体製造装置の部品製造~組立・調整を行うメカトロニクス事業へ進出した。2000年には、社名をエスティケイテクノロジー㈱に変更した。

半導体関連は、現在も売上全体の80~90%を占める同社の主力事業だが、そのほかにシステム開発事業なども展開しており、グループ企業の中核をなすとともに、大分県を代表するエレクトロニクス関連企業となっている。

画像:半導体バーンイン試験装置の国内リーディングメーカー左:野尻裕明専務(中央)と、生産本部精密加工部の高橋正樹部長(左)、精密加工部製造課の後藤克己課長(右)/右:モニタードバーンイン試験装置。同社のバーンイン試験装置は高い国内シェアをほこる

バーンイン試験装置の国内リーディングメーカー

同社のバーンイン試験装置の国内シェアは高く、リーディングメーカーとなっている。バーンイン試験装置は半導体デバイスに一定の負荷(温度・電圧など)をかけてテストする装置の一種で、半導体の初期不良品をスクリーニングする。自動車や社会インフラ関連など、主に信頼性が要求される半導体での需要拡大が期待されている。

  • 画像:半導体バーンイン試験装置の国内リーディングメーカー工場の中には女性の姿が目立つ。ベンディングロボットシステムEG-6013ARも女性従業員が専任で担当している
  • 画像:半導体バーンイン試験装置の国内リーディングメーカーTIG溶接工程でも女性が活躍している

会社情報

会社名
エスティケイテクノロジー 株式会社
代表取締役社長
田﨑 方人
本社
大分県大分市大字三佐2468-10
精密加工工場
大分県大分市大分流通業務団地3-3-23
電話
097-524-2022(精密加工工場)
設立
1975年
従業員数
400名(2020年3月現在)
事業内容
◎半導体関連事業:半導体試験装置開発・設計・製造・販売、テストハウス、メカトロニクス(半導体製造装置の溶接板金・機械加工部品の設計・製造、およびメカトロニクス製品の設計・組立・調整)
◎システム開発事業
◎その他事業(保険代理業、ゴルフ練習場の運営)
URL
http://www.stk-net.co.jp/

つづきは本誌2020年4月号でご購読下さい。

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