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「買う身になって深切に」をモットーに

電動送風機の国内トップメーカーとして

昭和電機伊賀 株式会社

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画像:「買う身になって深切に」をモットーに溶接中の送風機

設計から出荷まで、内製による一貫生産

昭和電機伊賀㈱は、「電動送風機」の国内トップメーカーである昭和電機㈱の子会社だ。

昭和電機は1950年に昭和電機製作所として創業され、小型電動機の製作販売を開始した。1954年に経済産業省から交流電動機等応用機器類製造事業の免許を受け、送風機・電動工具の本格生産に着手。1956年には昭和電機㈱と社名変更し、1962年に電機機器販売および修理部門を担当する明邦電機㈱設立した。

1974年に伊賀工場が完成すると、昭和電機の送風機・集塵機製造部門を行う「昭和風力機械㈱」として操業を開始。1985年には伊賀工場の建屋を増設し、大型送風機の試験設備が完成した。そして2016年、昭和風力機械から現在の「昭和電機伊賀」に社名変更した。

田中雅規副工場長は、同社の事業について次のように語っている。

「当社は昭和電機グループの一員として、お客さまの注文に応じた電動送風機を製造しています。伊賀工場の操業開始当初から、内製化により、設計から出荷までのすべての工程を一貫して行っています。送風機・集塵機に特化した同業者は数多くありますが、『電動送風機』の部門では国内トップです」。

「送風機や集塵機は工場や地下鉄・ビルの中など目立たない場所で使われますが、空気に関わる重要な機器です。顧客志向を心がけ、どのような製品にしていくか、お客さまのニーズをお聞きしながら、ものづくりに励んできました」。

  • 画像:「買う身になって深切に」をモットーに2018年に導入したファイバーレーザマシンENSIS-3015AJ+AS-3015G
  • 画像:「買う身になって深切に」をモットーにENSIS-AJで加工した製品を格納する製品パレット(手前)

「買う身になって深切に」 ― 顧客志向を徹底

昭和電機グループの従業員数は350名で、そのうち同社は81名。設計グループが作成する加工図に基づき、製造部に所属する35名の社員が生産から出荷までの全工程を一貫して行っている。社是の「買う身になって深切(しんせつ)に」を厳守し、常にユーザーオリエンテッドの精神で開発・製造に取り組んでいる。

送風機は空気を吸い込んだり吐き出したりする機器で、送風・吸引機能を必要とするあらゆる産業用機械・装置などに組み込まれる。送風機能は冷却・水切り・乾燥・燃焼・除塵などに、吸引機能は集塵・吸着・局所排気などに用いられる。

送風機は羽根車の種類によって分類される。遠心式送風機で最も小型なタイプである「ロッコファン」。効率が良く、風量・静圧とも広範囲に使用できる「ターボファン」。ターボファンの一種で、より高効率・低騒音の「エアホイルファン」。構造がシンプルで粉塵や粉体の吸引に適している「プレートファン」などがある。

  • 画像:「買う身になって深切に」をモットーに組立中の送風機
  • 画像:「買う身になって深切に」をモットーに組立がほぼ完成した送風機

会社情報

会社名
昭和電機伊賀 株式会社
代表取締役
栃谷 誠
所在地
三重県伊賀市下柘植5030
電話
0595-45-272
設立
1974年
従業員数
81名
主要事業
送風機・集塵機の製造
URL
http://www.showadenki.co.jp/

つづきは本誌2022年2月号でご購読下さい。

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