ENSIS-AJ 導入事例

アマダの設備で安心サポート

LC-C1AJ、ENSIS-AJ(6kW)、HG-ATCを相次ぎ導入

有限会社 三陽工作所

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画像:アマダの設備で安心サポート2019年6月に導入したファイバーレーザマシンENSIS-3015AJ(6kW)+AS-3015G

ネットワーク化・デジタル化による一貫生産体制の構築

1959年、兵庫県伊丹市内で故・今西政治氏が今西工作所を創業、プレス加工業を営むようになった。1990年に創業家と姻戚関係にあった川村久司社長が入社。サラリーマンだった川村社長が事業家へと転身する中で、同社事業もプレス加工から板金加工業へとシフトした。1991年には㈲三陽工作所として法人化、レーザマシンとベンディングマシンを相次いで導入した。

1993年、工場を兵庫県尼崎市へ移転し、代表取締役社長に川村社長が就任した。1999年に本社工場を兵庫県伊丹市森本へ移転、パンチ・レーザ複合マシンを導入し、その後も設備を次々と増設していった。2010年頃までにはレーザマシン2台、パンチ・レーザ複合マシン1台、ベンディングマシンを導入し、得意先も増えた。また、製品が一貫で受注できるよう組立や塗装設備、形鋼加工設備なども導入し、工場能力を拡充していった。

2012年に第2工場を開設、2013年にはアマダのベンディングマシンHDS-1303NTとYAGレーザ溶接機を導入した。2015年にはφ180㎜までの丸パイプ加工専用インデックスを装備したレーザマシンQuattro(2kW)を導入。2016年には塗装まで対応した一貫生産体制を構築した。また、2015年からは、インドネシア人の外国人技能実習生を毎年3名ずつ採用している。

川村社長は、設備を効率的に運用した一貫生産体制を構築する中で、外国人技能実習生もベテラン作業者と同じ品質で加工ができるようにするために、工場のネットワーク化・デジタル化を考えるようになった。

2013年には、アマダのネットワーク対応型ベンディングマシンHDS-1303NTを導入することで、誰でも同じ品質で曲げ加工ができることがわかった。それ以来、アマダが推奨するネットワーク対応の設備導入を考えるようになった。

画像:アマダの設備で安心サポート左から萩山章工場長、川村久司社長、川村武大常務

「行動しなければ何も変わらない」

こうした考えを川村社長が持つようになったのは、10年前に大学院卒業後、入社した長男の川村武大常務、その後に入社した次男や長女、他社を経験した萩山章工場長などの存在も大きい。

経営工学を学んできた川村常務は「企業は行動しなければ何も変わりません。変化の流れに乗れないものは淘汰され、流れに乗れたものは成長します。昨今のモノづくり業界は、『腕が良ければ仕事がくる』などというゆったりしたものではまったくありません。グローバル化が進み、圧倒的なコストダウンが可能な海外メーカーに対抗するためには、どんな対策が必要なのか、どんな風に動けば良いのか ― 日々考え、取り組んでいかなければいけません」。

「また、社員たちにとっては、世の中のどんなところで具体的に役立っているのか、自覚できるような仕事をすることでモチベーションがアップします。そのため、消防自動車・工作車、鉄道車両といった身近な分野の得意先を開拓し、2016年にはISO9001の認証も取得しました」と川村社長の考えを代弁する。

  • 画像:アマダの設備で安心サポート2017年に導入したファイバーレーザ複合マシンLC-2512C1AJ+ASR-2512NTK
  • 画像:アマダの設備で安心サポートベンディングマシンHG-1003ATC(右手前)とHDS-1303NT(左奥)
  • 画像:アマダの設備で安心サポート射出成形機用ホッパーの溶接作業
  • 画像:アマダの設備で安心サポート粉体塗装ブース

会社情報

会社名
有限会社 三陽工作所
代表取締役社長
川村 久司
住所
兵庫県伊丹市森本9-19-1
電話
072-780-1361
設立
1991年(1959年創業)
従業員数
50名
事業内容
精密板金・製缶・組立業
URL
http://www.sun-yo.co.jp/

つづきは本誌2019年10月号でご購読下さい。

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