特集

イージーオペレーションを実現するREGIUS-AJシリーズ

大手トラックメーカーのサプライヤーとして60年の実績

REGIUS-AJが従来比1.5~2倍の生産性を実現

黒江工業 株式会社

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画像:大手トラックメーカーのサプライヤーとして60年の実績①今年3月に導入したファイバーレーザマシンREGIUS-3015AJ(6kW)。「それまで使用していたFOと比べると2倍ちかく速い」(生産技術主任の渡辺隆さん)/②自動車用熱間圧延高張力鋼板(HSAPH540)・板厚8㎜のトラック部品/③エコカットで加工したなめらかな切断面

大手トラックメーカーの2次サプライヤー

画像:大手トラックメーカーのサプライヤーとして60年の実績代表取締役の黒江松雄氏(左)と品質管理部長の黒江淳一氏(右)

黒江工業㈱は1961年の創業以来、60年にわたり、大手トラックメーカーの2次サプライヤーとして板金・プレス部品の製作を行ってきた。主要得意先は大手トラックメーカーの1次サプライヤー3社と、同メーカーのトラックをベースに除雪車・空港用特殊車両・消防車・放送中継車といった特殊車両を製作するカスタマイズメーカー1社。この4社からの売上が全体の90%以上を占めている。

黒江松雄社長は「コロナ禍以前と比較すると、現在の業績は30%程度、落ち込んでいます。大手トラックメーカーのお客さまは、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で北米市場向け車種の生産が大きく落ち込み、さらに、東南アジアからの部品供給不足の影響で8~10月の3カ月間は大規模な生産調整を行いました。11月以降は通常生産に戻る予定で、今後の回復に期待しています」と語っている。

画像:大手トラックメーカーのサプライヤーとして60年の実績左:REGIUS-AJはシャトルテーブル仕様を選択した/右:曲げ工程ではHD-5020NT(写真)など計3台のベンディングマシンを運用している

高張力鋼板の4.5~9㎜が大半を占める

同社が生産するアイテムは、板金加工部品が60%に対してプレス加工部品が40%。ロットサイズやリピート性、材質・板厚、加工形状などによって板金加工とプレス加工を使い分けている。パイプベンダーも備え、パイプの切断・曲げ・溶接にも対応する。

板金部品は、2台のレーザマシンで切断加工、3台のベンディングマシンで曲げ加工を行い、溶接まで行って出荷する。切断加工だけ行って納品する製品は20%、曲げ・溶接まで行う製品は80%で、半自動溶接機のほかアーク溶接ロボット9台を駆使して自動化・安定加工に取り組んでいる。自社で加工した部品と、得意先からの支給部品を組み合わせて溶接するケースも多い。

メーカーから1次サプライヤーへは3カ月先までの内示があり、納期1カ月前には1次サプライヤーから同社へ確定発注が行われ、製造リードタイム(確定受注から出荷まで)は2週間を目安にスケジュールを動かしていく。ロットサイズは1~2個から1,000個以上までと幅広いが、平均的な加工数量は300~500個となっている。

加工する材料はすべて鉄系材料で、通常の鋼板よりも高い引張り強さを持つ自動車用熱間圧延高張力鋼板(SPH440、SPH540、SPH590)が大半を占める。板厚は0.8~19㎜に対応し、4.5~9㎜が中心。曲げ加工まで行う製品は4.5㎜と6㎜が80%以上を占める。長年の継続取引により培った高張力鋼板の板金加工ノウハウは、同社にとって大きな強みとなっている。

画像:大手トラックメーカーのサプライヤーとして60年の実績左:リピート率の高さを生かし、アーク溶接ロボット9台を活用して自動化を進めている/右:プレス工程。同社が生産するアイテムのうち、プレス加工部品が40%を占める

会社情報

会社名
黒江工業 株式会社
代表取締役
黒江 松雄
所在地
東京都西多摩郡瑞穂町二本木381-1
電話
042-568-4170
設立
1961年
従業員数
48名
主要製品
トラック・特装車用板金部品加工(レーザ加工・曲げ加工・溶接)
URL
http://www.kuroe-ind.com/

つづきは本誌2021年12月号でご購読下さい。

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