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「JIMTOF2024」開催

自動化・工程集約・スキルレス化の提案が活発

協働ロボット・AMRを活用した自動化ソリューションが多数出展

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画像:自動化・工程集約・スキルレス化の提案が活発「JIMTOF2024」の会場

過去最大規模で開催 ― 来場者数も回復へ

世界の4大工作機械見本市のひとつ「第32回日本国際工作機械見本市」(JIMTOF2024)が、11月5日から10日までの6日間、東京ビッグサイトで開催された。

前回(JIMTOF2022)と同様、東京ビッグサイトの全館を使用して開催され、総展示場面積は11万8,540㎡。出展者数は前回比16.1%増の1,262社・団体で過去最多。出展小間数は同2.2%増の5,743小間で過去最高となった。

会期中の来場者数は前回比13.0%増の12万9,018人(期間中重複なし)。このうち海外からの来場者数は同2.2倍の1万423人(構成比8.1%)だった。いずれもコロナ前の水準にはおよばないものの、着実に回復へ向かっている。

今回の開催テーマは「技術のタスキで未来へつなぐ」。ますます深刻化する製造現場の人手不足や物価高・人件費高騰といった課題へ向けて、AI・IoT・ロボットによる自動化・スキルレス化・工程集約・生産性向上などが大きなテーマになっていた。

また、前回に続き、積層造形の関連製品・技術が一堂に会する特別企画「Additive Manufacturing Area in JIMTOF2024」を設置したほか、学生と出展企業が交流できる「アカデミックエリア」を新設した。

画像:自動化・工程集約・スキルレス化の提案が活発左:アマダは新開発の自社製高出力発振器を搭載したファイバーレーザマシン「REGIUS-3015AJe(26kW仕様)」を国内初披露/右:製造DXソリューション「LIVLOTS」と自律搬送型ロボット「AMTES-500」(写真)により工程間の製品搬送を自動化するデモを実施

26kWファイバーレーザマシンを国内初披露

板金加工などの鍛圧機械分野でも、出展各社が最新の技術・製品を提案した。

アマダグループは、「板金事業」「微細溶接事業」「切削・研削盤事業」「プレス自動化ソリューション・ばね成形機事業」から、国内展示会初披露となる3機種を含む全10機種を出展した。

「板金事業」からは、新開発の自社製高出力発振器を搭載したファイバーレーザマシン「REGIUS-3015AJe(26kW仕様)」を国内初披露。高出力発振器と3軸リニアドライブ、独自のビーム制御技術により高速・高精度・フルレンジ加工を実現する。また、高出力化により、窒素切断の加工範囲を軟鋼・板厚20㎜まで拡大した。

デモ加工では、従来機では酸素切断でしか加工できなかったSS400・板厚16㎜の製品を、アシストガスにコンプレッサーエアーを使用する「イージーファストカット」により高速・低コストで加工。SPHC・板厚6.0㎜の製品は、6kWファイバーレーザマシンと比べて約3.5倍の速度で加工した。また、レーザの熱ひずみを利用して製品をホールドする「ソフトジョイント」により、製品の立ち上がりや落下を防ぎ、バラシ作業の負担軽減と加工品質改善に貢献すると提案した。

つづきは本誌2024年12月号でご購読下さい。

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