ベンディング自動化ソリューション最新活用事例
自社内一貫生産で顧客の課題解決に貢献 ― 「パートナー」としての信頼を築く
6台のベンディングロボットなど最新設備が24時間稼働
岡田鈑金 株式会社
手前にHG-1003ARsが2台、奥にEGB-1303ARseの3台のベンディングロボットシステムが並ぶ
「ものづくりのパートナー」として幅広い要求に対応
増田武夫社長
岡田鈑金㈱は1923年に創業され、芝区、品川区と工場を移転したが戦災で焼失。1949年に大田区に工場を移転、1952年に岡田鈑金㈱が設立された。しかし、周囲の急速な宅地化にともなって1988年に茨城工場を開設。大田区で操業していた時代に交流があった技術者や職人を茨城工場に招き入れ、精密板金加工だけでなく機械加工や塗装などの多彩な技術・技能が集結した「ミニ大田区」を再現した。
事業の成長・発展とともに土地・工場を順次拡張し、移転時には1,600坪だった茨城工場の敷地面積は現在では2万坪となっている。広大な敷地に最新鋭の加工設備群と熟練の技術・技能を集約。精密板金加工をコア技術としながら、設計、プレス、洗浄、シルク印刷・塗装、組立、検査にワンストップで対応する18棟の工場建屋を建設し、「自社内一貫生産」を実現。従業員数も200名に拡大し、創業102年をむかえた2025年の売上は26億円超えと発展している。
現在の受注案件は血液検査装置、半導体製造装置向けチラー、理化学機器であるドラフトチャンバー、集合住宅向けの宅配ロッカーなど。同じ業種の得意先とは同時に取引しない「1業種1社」をモットーとしており、「ものづくりのパートナー」として得意先からの信頼は厚い。それがひいては品質基準や要求仕様が異なる多種多様な仕事に対応できる技術力と、特定業種の好不況の影響を受けにくい安定した収益構造にもつながっている。
左:自動倉庫MARSとライン化されたパンチ・レーザ複合マシンACIES-2512T(手前)とファイバーレーザ複合マシンACIES-2512T-AJ(奥)/右:電動サーボ汎用ベンディングロボットシステムEGB-1303ARse
医療機器・半導体関連機器・理化学機器で売上の90%を構成
「『ものづくりのパートナー』として、お客さまに選ばれる企業を目指し、『設備力』『自社内一貫生産』『技術力』『信頼と実績』を強みに、お客さまとのWin-Winの関係を大切にしてきました。そのため、お客さまからの無理難題にも挑戦してきました。ところが太陽光発電された電力の買い取り制度が、FIT(固定価格買取制度)から市場連動型のFIP 制度へ移行したことなどによる需要の変化や、価格競争の激化とコモディティー化により、主力事業だった家庭用蓄電池を製造・販売されていたお客さまが2026年3月に蓄電池事業から撤退を発表され、仕事がなくなりました」。
「一方で、AIや半導体産業が2021年から好調となり、当社が受注するチラーが半導体製造装置メーカー向けに大増産となりました。この製品は半導体製造装置やレーザ加工機などの精密な温度管理に利用され、装置や発熱体を冷やしたり温めたりするための温度調節機器です。これが毎月数百台オーダーで発注されるようになり、当社は製品の筐体から部品の加工、溶接、リーク検査を行い、組立後に出荷しています。半導体市場が活況で増産傾向が今後2年は続くと言われています」。
「また、長年継続取引で受注している血液検査装置も、医療現場の人手不足や業務効率化のニーズを背景に、国内外で市場が拡大しており、増産傾向となっています。その結果、2025年度の売上の90%がこの3社からとなりました。しかし、医療機器はともかく半導体関連はシリコンサイクルで需要の山谷の激しい業界だけに、将来的には柱をもう1~2本は増やしたいと考えています」(増田武夫社長)。
手曲げ加工後にベンディングロボットHG-1003ARsで曲げ、再度手曲げして完成する製品
ベンディングマシンが並ぶ曲げ工程
会社情報
- 会社名
- 岡田鈑金 株式会社
- 代表取締役社長
- 増田 武夫
- 茨城工場
- 茨城県小美玉市三箇207-1
- 電話
- 0299-48-2901
- 設立
- 1952年(1923年創業)
- 従業員数
- 200名
- 主要事業
- 各種産業機器の精密板金製品の自社内一貫生産
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