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金型交換の自動化で生産性向上を実現

HG-ATCはベテランが使うことで付加価値・生産性を大幅に向上

HG-ATC、VENTIS-AJと最新マシンを相次ぎ導入

日興工業 有限会社

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画像:HG-ATCはベテランが使うことで付加価値・生産性を大幅に向上自動金型交換装置付きベンディングマシンHG-1003ATCにより、曲げショット数が約2倍に向上するなど大きな効果を上げている

創業55周年企業 ― プレスから板金へ

画像:HG-ATCはベテランが使うことで付加価値・生産性を大幅に向上松永卓也社長

日興工業㈲は、1967年にプレス加工の会社として設立され、今年で創業55周年をむかえる。その間にはさまざまなことがあった。1974年には七夕豪雨に見舞われ、機械や自動車などが大きな被害を受けた。また、1973年には第1次オイルショックを契機にプレス加工から板金加工へと事業内容が変化し、ベンディングマシンRG-50、RG-125を導入した。1986年に現在の場所に本社工場(敷地300坪)を移転。シャーリングマシンDCT-2565、パンチングマシンPEGA-357、ベンディングマシンRG-80を導入し、板金加工事業を本格化した。パンチングマシンなどの導入を契機に東京の大学を卒業した松永卓也社長が呼び戻され、PEGA-357の操作を担当するようになった。

リーマンショック以後BCPに取り組む

2008年にはリーマンショックが発生し、同社も少なからず影響を受けたが、積極的な設備投資を行った。

「このときは、思いきってレーザマシンLC-αⅣを導入し、加工範囲を広げてあえて攻めに転じました。また、事業継続が可能な企業にしなければいけないと、BCM/BCP対策を講じてきました」(松永社長)。

会社の資産である加工データを災害時に保全でき、サーバー障害時にも稼働を止めないための支援を受けることができるアマダのSDDサポートサービスを採用した。現在は、プログラムデータと生産管理の受注データをセキュリティーがしっかりしているデータセンター(クラウド上)に日々バックアップを作成している。災害や障害の発生時にはSDDサポートBOXに切り替え、データセンターの加工データを活用することで、生産が止まる心配はなくなった。また、災害時の避難行動や安否確認などもマニュアル化。自然災害への備えをしっかり行っている。

  • 画像:HG-ATCはベテランが使うことで付加価値・生産性を大幅に向上ファイバーレーザマシンVENTIS-3015AJ+AS-3015G
  • 画像:HG-ATCはベテランが使うことで付加価値・生産性を大幅に向上VENTIS-AJで切断したアルミ・板厚12㎜。難加工材の切断面もきれいで問題はない

主力2社で売上の65~70%を占める

現在の主力得意先は2社。そのうち1社は小型産業用ロボットの開発・設計・製造を行う市内清水区にある企業で、制御向け筐体を受注。もう1社はFA向け機構部品・アルミプロファイル、芯出し装置などを製造・販売する製造サービス会社の静岡工場で、主にアルミフレーム・アルミパネルの切断、加工などを受注している。

使用している材料はアルミが40~45%、ステンレスが30~35%と高く、鉄系材料は30%弱と少ない。

「得意先は30社ほどですが主要2社で売上全体の65~70%を占めます。ほかは産業用ロボットの周辺機器、圧力容器や熱交換機関連です。基本はパーツ納入で、機種単位に板金部品をまとめて納品しています」。

「1社のお客さまはアルミを素材にフレーム、パネルなどさまざまな部品を全国の客さまに提供されています。寸法・穴径などが最終ユーザーの仕様に応じてオーダー単位で変わるので多品種少量生産です。小型ロボットメーカーのお客さまからもカスタム対応が求められるので新規品の割合が50%以上と高い。ロットも1個から数百個までと幅広く、柔軟な生産計画が重要になります」(松永社長)。

そのため、2001年には生産管理システムWILLを導入。見積り→受注→製造→検査→出荷までをデジタル化、正確な納期対応とコストダウンを追求している。

  • 画像:HG-ATCはベテランが使うことで付加価値・生産性を大幅に向上板金エンジニアリングシステムVPSS 3iのProduction Designerで得意先からの3次元データを受け取る
  • 画像:HG-ATCはベテランが使うことで付加価値・生産性を大幅に向上溶接工程では、半自動溶接機・TIG溶接機による溶接作業が行われている

会社情報

会社名
日興工業 有限会社
代表取締役
松永 卓也
所在地
静岡県静岡市清水区長崎新田239
電話
054-345-0415
設立
1967年
従業員数
18名
主要製品
産業用ロボット周辺装置、アルミ製パネル、遊具、圧力容器、熱交換機
URL
http://www.nikko-yu.co.jp/

つづきは本誌2022年3月号でご購読下さい。

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