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「打つ手は無限」が経営理念

プレスから板金加工まで幅広い仕事に対応

株式会社 コーポレーション金子

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「打つ手は無限」が経営理念①LC-2515C1AJは新工場竣工後に自動棚とTKを後付けする計画/②LC-C1AJで加工した機械カバー部品

17歳9カ月の若さで起業

画像:「打つ手は無限」が経営理念金子哲夫社長(左)と金子博明営業企画部長(右)

創業者である金子哲夫社長は子どもの頃から独立心が強く、サラリーマンだった父の給料で日々を暮らす生活は「出ずるを制す」だけで「入るを量る」ことができないと感じていた。そこで安定したサラリーマンを望む両親の意向に背き、中学卒業とともに夜学に通いながら地元・関市内の刃物メーカーに就職、プレス加工の仕事に従事した。1969年、17歳9カ月で自宅の一部を工場として独立、1971年に金子プレスを創業した。

金子社長は創業当時からの変遷を次のように語る。

「当時はエキセンプレスやピンクラッチのプレスを並べ、刃物のプレス加工を行いました。業容も拡大しましたが、町中ではプレスの騒音の問題もあり、仕事が思うようにできませんでした。そんななか、銀行の支店長からの紹介で1988年に関市肥田瀬の関連合刃物組合内に工場を移転しました。そして新規に開拓したマウンテンバイクなどの自転車、自動車部品の加工を中心に、45~200トンの順送プレス、トランスファープレスなど自動化されたプレスマシンを中心に設備を増設、1990年に㈲金子金属興業所を設立しました」。

「ところがバブル崩壊でそれまでの仕事は激減、プレス加工だけではやっていけないと考え、徐々にパンチングマシン、ベンディングマシン、スポット溶接機などの板金加工設備に入れ替え、事業の主体を薄板の板金加工にシフト。鋼製家具、機械部品、薬品庫、シューズボックスなどに力を入れました」。

「当社は経営理念として『打つ手は無限』を掲げています。全社を挙げてお客さまからのニーズに応えられるように日々、努力を重ね、サービスの向上に努めています」。

  • 画像:「打つ手は無限」が経営理念創業当時から継続するプレス加工
  • 画像:「打つ手は無限」が経営理念EG-6013による曲げ加工

プレスと板金の複合加工で特色を出す

その後、事業は順調に推移、関連合刃物協同組合の工場を買い増し、2003年に北工場に3階建て事務所を買い取った。2004年には第一西工場を増設し、溶接・組み付けの専用工場とした。また、溶接ロボットシステムの導入、ベンディングマシンの増設も行っていった。

2003年にはスーパーマーケットの陳列棚に取り付けるインバーター使用の照明器具を自社開発。PSEマーク(電気用品安全法)を取得して製造・販売するようになった。

「陳列棚に取り付ける照明器具が年間数万台単位で売れ、ヒット商品になりました。ところがLEDが主流になってきたため、事業から撤退しました」(金子社長)。

2006年に株式改組し、㈱コーポレーション金子に社名変更。その後も関連合刃物協同組合内の工場を買い取り、2007年に第二西工場を増設、2008年には第二西工場を増築し、梱包・出荷主体の工場にしていった。

「設備の大半は中古機械。パンチングマシンもPEGA-357とPEGA-345を各2台など、計6台活用していました。ベンディングマシンもRGが中心。鋼製家具に使われる棚板などは、ロットサイズが数千枚単位になることもあるので、ブランクをプレスで加工して、曲げをベンディングマシンで加工するというように、プレスと板金の複合加工で当社の特色を出していきました」。

画像:「打つ手は無限」が経営理念左:ロボット溶接工程/右:加工された製品

会社情報

会社名
株式会社 コーポレーション金子
代表取締役社長
金子 哲夫
住所
岐阜県関市肥田瀬345-7
電話
0575-22-7170
設立
1990年
従業員数
40名
主要事業
薬品庫・陳列棚・鋼製家具・精密部品などの金属加工
URL
http://www.corporation-kaneko.com/

つづきは本誌2018年4月号でご購読下さい。

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