ENSIS-AJ 導入事例

受配電盤の一貫生産メーカーを目指す

高速・高品位加工を目指し、ENSIS-AJ(6kW)を導入

株式会社 光工作所

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画像:受配電盤の一貫生産メーカーを目指す2019年9月に導入したファイバーレーザマシンENSIS-3015AJ(6kW)+ASFH-3015G+TK-3015L。3.2㎜以上の中厚板の加工を中心に対応している

電力分野の板金加工により発展

画像:受配電盤の一貫生産メーカーを目指す中北徹社長

㈱光工作所は、創業者である中北繁光会長が1970年に神戸市長田区で個人企業として創業した。同年、㈲光工作所として法人化、電力回路・受配電システム関連の板金加工を手がけるようになった。

1979年に主力得意先が香川県丸亀市へ移転したため、1981年に丸亀市三条町へと移転。配電盤のトビラ、スイッチギア(開閉器)、遮断器部に使われる板金部品を生産するようになった。

その後も仕事量の増加にともなって加工設備の増強、工場建屋の拡張、生産プロセスの合理化・効率化を進めながら、電力分野の事業範囲を拡大。原子力発電所向け受配電盤や、電線地中化の際に地上に設置される地上用変圧器(パットマウント変圧器)など、市場ニーズに全社一丸となって応えてきた。最近は受配電盤を中心とした電力分野の仕事に加え、農業機械や建設機械などの仕事も取り込むようになった。

画像:受配電盤の一貫生産メーカーを目指す左:ENSIS-AJはフォーク式パレットチェンジャー(ASFH-3015G)を装備。材料の1枚取り、供給・搬出装置などを組み合わせた複合ストレージシステムに梱包材パレットを1段追加した特別仕様/右:2014年に導入したパンチ・レーザ複合マシンACIES-2515T+AS-3015NTK+ULS-3015NTK

一貫生産体制構築へ向け、設計・組配を立ち上げ

2006年に株式改組するとともに、香川県三豊市高瀬町に高瀬工場を開設、パンチ・レーザ複合マシンEML-3510NT+ASR-510Mを導入した。2011年には工場増設とともに丸亀市内の本社工場を閉鎖し、高瀬工場に統合・集約した。

2010年に中北徹社長が2代目社長に就任してからは、岡山や広島はもとより関西圏・関東圏の得意先開拓にも力を入れるようになった。現在では10トントラックの自社便で遠隔地の得意先にも納品するようになり、2013年には3棟目(溶接・板金・仕上げ棟)の工場建屋も竣工した。2017年には配線・組立棟が完成し、設計と組立配線を事業とする㈱愛光エンジニアリングを設立。受配電盤の一貫生産体制構築へ向け、一歩前進した。

中北社長は「主力のお客さまからいただく仕事は、板金+塗装+組立配線の一括受注が中心。最近は、ほかのお客さまからも『一括で頼みたい』というお話をいただくようになりました。これまでは組立業者が窓口となって、板金や塗装を采配してきましたが、最近は当社のような板金サプライヤーが加工から塗装、組立配線まで一式で受注する傾向が強くなってきています」。

「現在の高瀬工場の敷地は3,500坪。そこに工場を増設して、2017年は配線組立に対応する㈱愛光エンジニアリングを創業しました。現在、隣接地の1,500坪の土地購入を検討しており、そこに粉体塗装工場を建設する計画です。ここは工業団地なので、粉体塗装ならば、水処理の問題をクリアすれば導入できます。5年以内には塗装工場を建て、一貫生産体制を構築したい」。

「グローバル化やサプライチェーン再編などで競争が激化している今の時代は、企業同士の生き残りを賭けたサバイバル競争時代。生き残るためには強い武器(設備)を備え、戦力となる優秀な人材を育てていかなければなりません」と語る。

  • 画像:受配電盤の一貫生産メーカーを目指すHDS-2204NT(手前)、HDS-1703NT(奥)による曲げ加工
  • 画像:受配電盤の一貫生産メーカーを目指すキュービクルの組立配線工程

会社情報

会社名
株式会社 光工作所
代表取締役社長
中北 徹
住所
香川県三豊市高瀬町上麻乙333-1
電話
875-57-3515
設立
1970年
従業員数
45名(グループで60名)
事業内容
配電盤、電力開閉装置、電力制御装置、遮断器部品、農業用機械部品、建機・産業用運搬車両部品、スポーツ器具部品の製作
URL
http://www.hikarikousakusyo.com/

つづきは本誌2020年3月号でご購読下さい。

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