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「第2回 経営者フォーラム」開催

IoTと職人技の融合による高付加価値経営の実現

第2創業期を支えた“会社の再定義”活動

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画像:IoTと職人技の融合による高付加価値経営の実現2016年末竣工した㈱三松の新工場「SIDセンター」(Sanmatsu Incubation & Development center)

職業訓練法人アマダスクールが主催する「第2回 経営者フォーラム」が昨年11月25日、FORUM 246(神奈川県伊勢原市)で開催され、㈱三松(福岡県筑紫野市)の代表取締役・田名部徹朗氏が「IoTと職人技の融合による高付加価値経営の実現」と題した講演を行った。

㈱三松は1972年設立。九州名産の葉たばこ乾燥機の製造から事業をスタートし、産業構造や企業を取り巻く環境が劇的に変化していく中で、板金加工業から「小ロット製造代行サービス会社」へと業態を変化させていった。

近年は3次元CADを活用したシミュレーションソフト「SMASH」を開発し、大手ロボットメーカーと協業しながらロボット・ソフトの開発にも取り組むほか、医工連携、素材プロセス産学連携、ベンチャーキャピタルとの連携など、多角的に事業を展開。ベトナムと中国では日系企業・ローカル企業との連携による海外事業を進める。デザインの要素を採り入れたBtoC製品も展開。産学連携によるブランディングにも力を注ぐ。「三松大学」「三松統一試験」「三松総選挙」といったユニークな社員教育制度も実施している。現在の得意先社数は国内638社、従業員数は141名、年間売上は23.4億円(2016年6月期)となっている。

今回の「経営者フォーラム」では、好評だった第1回の反響に応え、アマダの札幌営業所、東北サテライトセンター、北関東サテライトセンター、中部サテライトセンター、関西テクニカルセンター、九州サテライトセンターの6カ所で同時中継を行った。聴講者は計170名。講演後は、各地の聴講者を交え、活発な質疑応答が行われた。参加者アンケートによると、講演内容の評価は「期待通り」58%、「期待以上」35%で、合わせて93%が講演内容に満足していた。

以下、田名部社長の講演内容を一部抜粋して紹介する。

「Sanmatsu DNA」―「停滞は衰退である」

画像:IoTと職人技の融合による高付加価値経営の実現㈱三松の代表取締役・田名部徹朗氏

私は4代目にあたるが、実質的には2代目の父が製造業としての三松を興しているため、私も2世経営者といえる。

私は「日本一板金ができない社長」だと思っている。板金がまったくできないがゆえに、いろいろ無理を言うことができた。客観的に自社を見つめながら、融資審査や投資適格といったバンカーの視点から、様々な取り組みを進めてきた。

私が三松に入社したのは20年前の1996年。入社後、自分なりに、この会社はどうやって成り立っているのか調べ、当社の底流にある「Sanmatsu DNA」を導き出した。

中でも重要なのは「停滞は衰退である」ということ。これだけ変化が激しい時代、停滞していると置いていかれてしまう。今をベストと思わず、常に何かしら変えていくことが大切だ。また、「人と同じことはしない」(新しいモノ・コトが好き)ということ。以前は新しい設備というだけで導入する目的になっていたが、それも新たな挑戦につながっていた。

これらは私が入社する前からずっと取り組んできたことで、当社の風土といえる。これは当社の“これまで”と“これから”を考えていくうえで大事なことだった。

そして会社の沿革を「創業期」「成熟期」「第2創業期」と切り分けた。「第2創業期」は、私が入社した時期と重なっている。過去と決別しているわけではなく、成熟したままだと「停滞は衰退である」から生まれ変わらなくてはならなかった。

つづきは本誌2017年1月号でご購読下さい。

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