特集

平板・パイプ・形鋼加工の融合による付加価値創出

若い従業員の「創造力」と「熱意」を強みに、一品一様のものづくりに対応

自動倉庫と連携してENSIS-RIeを常時連続稼働させる

株式会社 ケィ・ティ・エィ

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画像:若い従業員の「創造力」と「熱意」を強みに、一品一様のものづくりに対応平板・パイプ兼用ファイバーレーザマシンENSIS-3015RIeは自動倉庫MARS(5段5列)と連携し、長時間運転を実現

オーダーメイドにこだわったものづくり

画像:若い従業員の「創造力」と「熱意」を強みに、一品一様のものづくりに対応武田勝社長

㈱ケィ・ティ・エィは1993年に4名のメンバーで設立された。そして工場用地を探し、三重県伊賀市の現在地に工場を建設、アマダの割賦販売を活用してレーザマシンやベンディングマシンなどを設備し板金・溶接加工の仕事を受注するようになった。創業当初の2年間はほとんど拾い仕事で、寝る間を惜しんで働きながら得意先の信用を積み上げていった。

社名のケィ・ティ・エィは「Kindness」(親切)、「Trust」(信頼)、「Advance」(前進・成長)の頭文字となっており、同社の経営理念「私たちは社会・お客様・仲間と、生き生きと、愉快に、興味を持って、共に成長を喜べる関係を築きます」にも象徴されている。

「当社は創業当時から、同じ製品を大量に生産するのではなく、オーダーメイドの製品を一つひとつ丹念に、創意工夫を凝らしながら仕上げていくものづくりを目指してきました」と語るのは創業メンバーの中で一番若く、5年前に寺岡俊宏前社長からバトンを受けた武田勝社長だ。

こうした地道な努力とともに得意先を生産設備・システムのメーカー1社に絞り、信用を得るために全力で取り組んだ。主要顧客として関係を深め、徐々に食品・化学プラント・製薬・化粧品など多様な業種へと顧客を拡大していった。現在の得意先は、細かいところまで含めると約30社となったが、設立当初からの主要顧客が売上の半分以上を占めており、残りをほかの顧客で構成している。

製品の構想段階から製造までのすべてを担う

事業が順調に発展する中で、2002年に現在地に新工場を建設、2002年にはレーザマシンFO-3015NTの1号機、2007年には2号機を導入した。2006年にベンディングマシンHDS-2203NT、生産管理システムWILLを導入、生産の進捗・実績管理にも取り組むようになった。

同社の主要顧客は押出・成形周辺機器を幅広く手がけ、国内外に市場を拡大しており、同社はこうしたさまざまな製品・装置に付帯する板金製品を一品一様で受注している。

「当社は企画から設計、製作、組立と製造工程を一貫して社内で行うことで、お客さまのご要望・スケジュールに柔軟に対応し、正確かつ円滑なものづくりを実現してきました。また、ご要望の納期にお応えできるよう、製作開始から発送までの工程管理を徹底しています」(武田社長)。

そのため、案件に対応して発注図面や製品の構想段階からコラボして、依頼された内容を元に設計・作図を行うとともに、設置先に出かけて採寸するなど、柔軟に対応している。確定受注した案件はすべて生産管理システムWILLで一括管理して、得意先の希望納期遵守で対応できるように材料発注、工程管理を徹底している。

また、現場では作業者にタブレット端末を支給して、図面管理を推進し、ペーパーレス化に努めている。

  • 画像:若い従業員の「創造力」と「熱意」を強みに、一品一様のものづくりに対応ENSIS-RIeの制御装置AMNC 4ieは、顔認証で言語の切り替えが可能なため、「将来的に外国人材に操作を任せることも検討したい」(武田社長)
  • 画像:若い従業員の「創造力」と「熱意」を強みに、一品一様のものづくりに対応ENSIS-RIeで加工した形鋼

若さと創造力、熱意が強み

2021年に大阪市都島区に大阪支店を開設。組立・機内配線とともに、組配を手がけるようになり、受注からワンストップで一貫生産できる生産体制を構築した。2022年には大阪支店を本社とし、大阪本社・三重工場の2カ所を生産拠点とした。現在は2カ所合わせて約50名の社員を擁し、外国人材(技能実習生・特定技能・エンジニア)も三重工場に7名、大阪工場に6名の計13名が在籍している。

「会社設立から約10年間は人が集まらず、ハローワークへの登録や高校への訪問、外国人材(南米出身の日系人など)の活用などで対応してきましたが、最近は中途・新卒採用者も増えてきました。当社の特色のひとつは『若さ』にあります。高齢化が進む製造業界にあって、当社の従業員約50名の平均年齢は30歳代。人手不足という悩みは抱えながらも、現場で働く若い従業員たちはコミュニケーションを上手に取りながら、連携して仕事を進めています。彼らの創造力と熱意は当社の最大の強みと言えます」。

「また、タブレット端末をはじめとした最新IT機器を導入、クラウド上での情報共有を可能にし、工程間でのタイムラグをなくし、リアルタイムな連携体制を確立しています。現在、新しい生産管理システム導入のプロジェクトを始動しており、さらなる業務の効率化を目指しています」。

「当社の仕事はオーダーメイドの製品を、一つひとつ丹念に、創意工夫を凝らしながら仕上げていくことです。同じ工場で作業をしている従業員がそれぞれ異なる製品をつくっていることもあります。このようなものづくりは、経験の浅い若手にとって難しい面もありますが、自分のアイデア・努力が目に見えるかたちとなって表れるので、やりがいやモチベーションにつながっていると思います。それは従業員にも『私たちは社会・お客様・仲間と、生き生きと、愉快に、興味を持って、共に成長を喜べる関係を築きます』という経営理念が認識されているからだと思います」(武田社長)。

  • 画像:若い従業員の「創造力」と「熱意」を強みに、一品一様のものづくりに対応ベンディングマシンによる曲げ加工。ENSIS-RIe導入で曲げの負荷が増したため、ベンディングマシンの増設を検討中
  • 画像:若い従業員の「創造力」と「熱意」を強みに、一品一様のものづくりに対応形鋼加工で製作した製品

会社情報

会社名
株式会社 ケィ・ティ・エィ
代表取締役社長
武田 勝
本社
大阪府大阪市都島区内代町4-3-16
三重工場
三重県伊賀市予野11135-9
電話
06-6167-5349(本社)
0595-39-0186(三重工場)
設立
1993年
従業員数
48名
主要事業
オーダーメイド製品の製造、生産装置・部品の製造、 金属加工、設計開発、電気配線作業、自社製品の企画・製造
URL
https://keiteiei.co.jp/

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