特集

平板・パイプ・形鋼加工の融合による付加価値創出

材料棚を後付けして長時間運転に対応 ― 形鋼は昼間に有人、平板は夜間に自動運転

ファイバーレーザ2台体制を構築 ― ENSIS-RIeは総合的には高い評価

有限会社 東和工業

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画像:材料棚を後付けして長時間運転に対応 ― 形鋼は昼間に有人、平板は夜間に自動運転FO-MⅡ RIに装備していたサポートテーブルと材料棚を設置した平板・パイプ兼用ファイバーレーザマシンENSIS-3015RIe+LSTRI-3015E+AS-3015FMⅡ

プレス加工から板金加工に事業転換

画像:材料棚を後付けして長時間運転に対応 ― 形鋼は昼間に有人、平板は夜間に自動運転事業後継者の村上文朗さん

㈲東和工業は1973年に長坂浩司社長の父親が創業した。当初は自動車部品などの表面をやすりで削り、滑らかに整える作業を行っていたが、プレス・溶接事業へ発展していった。

長坂社長は3兄弟の次男で高校卒業後には、金属加工とは関係ない他業種へ就職、22歳のときに父親からの要請を受け、同社に入社した。入社当初は自宅横の物置を工場に自動車部品などの加工を行っていたがその後、現在地に工場を移転し、自動車のワイパーの組付を行うようになった。

「2次、3次の下請け仕事ではすぐに転注されることもあり、先行きが見えない。このままではダメだ」と考えた長坂社長は父親に今後の事業展開について相談。事業承継者としてプレス事業に転換することを決定し、アマダの高剛性な鋼板一体型フレームと独自のクランク機構を採用したシングルクランクプレス(TPシリーズ)を導入した。しかし、プレス加工は金型の設計・製作を熟知していないと難しく、製品単価も安く付加価値も小さかった。すでに経営を任されていた長坂社長は板金加工業への転換を決断した。

1990年頃には本格的に板金加工事業に転換、最初にベンディングマシンRG、その後にベンディングマシンFBD-8020やFBD-1030Fを導入した。2000年頃には新たにレーザマシンを導入し、受注拡大に乗り出した。当時はレーザマシンが本格的に普及し始める前だったため、仕事は順調に伸び、毎日22~23時頃まで残業したという。当時のレーザマシンの発振出力は1kW、1.5kWと低かったこともあり、加工する材料は1.2~6.0㎜の中・薄板だった。

画像:材料棚を後付けして長時間運転に対応 ― 形鋼は昼間に有人、平板は夜間に自動運転左:ファイバーレーザマシンENSIS-3015AJ(9kW)+LST-3015G/右:2台のレーザマシンに対応する窒素ガス発生装置

平板・パイプ兼用レーザマシンを導入

2011年、レーザマシンの経年劣化にともなって加工精度にも影響が表れるようになり、入れ替えを検討するようになった。そんな中、アマダの展示場で平板・パイプ加工兼用レーザマシンFO-MⅡ RI3015(4kW)+LST-3015FMⅡを見つけた。平板に加え、パイプやアングルなどの形鋼も加工できることに魅力を感じ、同機への入れ替えを決断した。

併せてブランク加工用データ作成全自動CAM Dr.ABE_Blank、パイプインデックス装置用全自動CAM Dr.ABE_Tube、2014年には3次元ソリッド板金CAD SheetWorksを導入した。

さらに自動車関連の製品などは切断面に酸化被膜が残っているとNGになるため、窒素ガス発生装置(PSA)も一緒に導入。鋼板のクリーンカット(無酸化切断)をセールスポイントにした。FO-MⅡ RIの導入により、平板・パイプ・形鋼までオールマイティーに加工できるようになり、加工領域が拡大し、変種変量生産に対応できるようになった。

2016年にはFO-MⅡ RIの1号機を2号機に入れ替えた。2号機は長時間連続運転に対応するため、サポートテーブルLSTRI-3015E、加工パレット10段の材料棚AS-3015FMⅡ付きで導入。パイプ・形鋼は昼間に有人で、平板のシート加工を夜間にスケジュール運転で加工できるようにした。

また、曲げ工程には自動金型交換装置を装備したHG-1003ATCを2017年に導入した。

  • 画像:材料棚を後付けして長時間運転に対応 ― 形鋼は昼間に有人、平板は夜間に自動運転自動金型交換装置付きベンディングマシンHG-1003ATCで10工程曲げの製品を加工
  • 画像:材料棚を後付けして長時間運転に対応 ― 形鋼は昼間に有人、平板は夜間に自動運転ロボット溶接機が3台導入されるなど溶接の自動化も進めている

会社情報

会社名
有限会社 東和工業
代表取締役
長坂 浩司
所在地
愛知県知多郡東浦町大字藤江字松本28-7
電話
0562-83-3537
設立
1989年(1973年創業)
従業員数
11名
主要製品
住宅用制震ユニット関連部品、自動車向け部品搬送用のパレット、その他板金加工
URL
https://www.yu-towa.com/

つづきは本誌2026年10月号でご購読下さい。

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