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複合マシンと自動倉庫の連携による自動化ソリューション活用事例

加工材料は30種類以上 ― ブランクの一貫自動化は複合機×MARSが最適解

創業以来のめっき事業から撤退し、板金加工をコア事業に変更

三鷹金属工業 株式会社

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画像:加工材料は30種類以上 ― ブランクの一貫自動化は複合機×MARSが最適解2026年3月に導入した同社2基目のファイバーレーザ複合マシンLC-2512C1AJe+RMP-2512NTK+MARS-2512N

めっき事業から前工程の板金加工に参入

画像:加工材料は30種類以上 ― ブランクの一貫自動化は複合機×MARSが最適解中西蔵人社長

三鷹金属工業㈱は1948年にめっき業として創業した。翌1949年に㈱三鷹鍍金工業所を設立し、1952年には現在の社名である「三鷹金属工業㈱」に改称。めっき事業を軸に時代のニーズに対応する中で、さまざまな技術研究、製造努力を行っていった。さらに、1961年には板金部門として、関連会社の三越工業㈱を設立、1968年には現在地に全面移転し事業の効率化・合理化をはかった。

1975年には新分野としてエアコンの販売を展開する事業をスタート。その後は省エネルギー化の太陽光選択吸収皮膜処理をした集熱板の製造、真空式ソーラー温水器「サンファミリー」の販売、太陽光発電システム設計・施工販売など、事業の多角化を進めていった。

多角化から「選択と集中」へ

3代目社長の生沼好英氏は事業の見直しを進める中で、2016年に三越工業㈱との合併を決断。板金加工事業を中核とし、ほかの事業から順次撤退していく「集中と選択」の経営を進めた。その際に生沼氏をサポートしたのが、現社長の中西蔵人氏だ。もともとメーカーの設計技術者として活躍していたが、生沼氏の長女と結婚した縁もあって2011年に同社へ入社、2022年に4代目社長に就任した。

「当社に入社する前は、メーカーで設計をしていました。もともとものづくりが好きで、入社後は現場で抜きや曲げの加工にも携わりました。前職で設計者をしていた際に、描いた図面どおりに製品ができるか不安に感じた経験から、ものづくり視点を踏まえた設計提案力を備えることが重要だと考え、提案力の強化に力をそそいできました」。

「事業の多角化にともない、工場をはじめとしたリソースを拡大。道路を挟んで6,000坪におよぶ土地を取得し、従業員数もピーク時で40名超えまで増えました。生沼前社長には子息―私の妻の弟にあたる生沼好一朗専務がいますが、私の入社時点でまだ20代の学生だったため、私は彼が成長するまでの中継ぎと思っていました。しかし、社長就任後、しばらくして先代が亡くなり、あと10年くらいは私が社長を務める必要があると感じています」(中西社長)。

画像:加工材料は30種類以上 ― ブランクの一貫自動化は複合機×MARSが最適解左:曲げ加工用CAM VPSS 3i BENDによる曲げ加工のシミュレーション/右:ベンディングマシン3台が並ぶ曲げ工程。今後は曲げ・溶接の自動化を推進していく方針だ

めっき事業から撤退し、板金加工がコア事業に

社長就任後、中西社長は創業以来手がけてきためっき事業について、設備稼働率の低下や設備維持費の増加に加え、めっきに関わる業務が板金事業のうち売上20%程度にとどまっており、めっき事業との一貫工程だけでは事業の成長が見込めないと判断した。そこで2026年6月、セイワホールディングス傘下の㈱冨士鍍金工業所へ、金属表面処理事業を譲渡した。

「板金設備であればそれこそ10年、15年使えますが、めっき設備は強酸や強アルカリの薬品、高温と高湿度が入り交じる過酷な環境に金属が日常的にさらされるため、適切な対策を怠ると、排気ダクトや建屋の鉄骨が数年でボロボロになるなど、腐食や劣化の度合いが板金工場と比べて非常に早い。投資回収もきびしく、建物・設備の管理も大変になってきたことから事業譲渡を決断しました」(中西社長)。

これまで同社はめっきを主体とした表面処理の仕事を、大手企業を含めさまざまな企業から受注していた。中でも表面処理としてのめっきが多かったのが板金製品で、前加工である板金加工を取り込むことで、付加価値向上を目指し、板金加工事業に参入した経緯がある。

近隣の大手重工メーカーの関連会社からは、業務用エアコン部品や、トラックに搭載される冷凍・冷蔵ユニット用熱交換機の制御ボックスの加工から表面処理までを一貫受注してきた。しかし最近は、表面処理の方法がめっきから塗装に代わったことで、めっきの仕事が減る傾向にあった。

一方、冷凍・冷蔵ユニットの熱交換機用の制御ボックスは現在も受注の60~70%を占めるまでになっている。

  • 画像:加工材料は30種類以上 ― ブランクの一貫自動化は複合機×MARSが最適解溶接工程
  • 画像:加工材料は30種類以上 ― ブランクの一貫自動化は複合機×MARSが最適解溶接を終えたボックス製品

会社情報

会社名
三鷹金属工業 株式会社
代表取締役
中西 蔵人
所在地
愛知県あま市中橋宮前63
電話
052-444-3211
設立
1949年
従業員数
25名
主要事業
プレス板金・溶接組立・組立などの一貫生産
URL
https://www.mitakakk.co.jp/

つづきは本誌2026年8月号でご購読下さい。

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