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「FOOMA JAPAN 2026」開催

食品製造現場の課題に応える解決策が集結

自動化、省力化、衛生管理のトレンドは変わらず ― 和食人気、インバウンド需要に期待

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現状、ナフサや溶剤不足の影響は出ていない

世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2026」が6月2~5日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。主催は一般社団法人日本食品機械工業会。出展者数は過去最多の1,056社で、品質保持、ロボット・IT・IoT・フードテック、人手不足や生産性向上など、食品製造現場の課題に応えるソリューションの出展が増加した。

今年から来場者数の算出方法が変更になり、同一来場者は複数日にわたって来場した場合もカウントは1回のみになった。会期中の来場者数は6万7,721名(従来法だと前年比32%減の7万5,146名)で、台風6号の影響もあり減少した。このうち、海外からは2,493名となった。

ナフサや溶剤不足による生産面への影響などが懸念されたが「資材メーカーでは影響は出ているようだが、機械メーカーの方は特に影響は出ていない」「納期を1年ほど見ているので今は問題ない。影響が出るとしたらこれから」「現状いつもどおりで特に困った問題には発展していない」というように、現時点で深刻な影響は見られなかった。業況についてもどちらかと言えば前向きな回答が多い印象だ。

トレンドとしてはAIを活用した検査や複数工程をまたいだ自動化ライン、省スペース化、環境負荷軽減、衛生性の向上、省力化や作業者負担の軽減などが目立った。

新たな要素を採り入れた製品に期待

食品製造技術の優れた取り組みを表彰する「FOOMAアワード」には、フジワラテクノアートの「小型通気式固体培養装置」が最優秀賞(経済産業省製造産業局長賞)を受賞した。同機は研究開発用の小規模固体培養装置。発酵工程において小規模ながら実環境に近い高い再現性を実現しており、固体培養技術の新たな可能性を切りひらくことが期待できると評価された。

「FOOMAアワード」のノミネート作品以外にも目新しさや今後への可能性を感じる製品が複数見られた。

日本熱源システムは、国内初の産業用高温ヒートポンプ「スーパーヒート」を出展した。従来のCO2ヒートポンプは70〜80℃が一般的だが、この製品は水を加圧することで沸点を引き上げ、最高130℃の熱水を1時間あたり4.2トン供給できる。取り出した熱水は殺菌・蒸留・煮沸・乾燥などに利用できる。冷水も同時に生成可能で、施設内の冷房やチラー水として利用することで、省エネに貢献する。

  • 画像:食品製造現場の課題に応える解決策が集結「FOOMAアワード」で最優秀賞を受賞したフジワラテクノアートの「小型通気式固体培養装置」
  • 画像:食品製造現場の課題に応える解決策が集結日本熱源システムは加圧することで沸点を引き上げ、最高130℃の熱水を供給できる産業用高温ヒートポンプを出展

アンリツは、「におい検査機」を出展した。人の嗅覚に近い仕組みを持つセンサーが自動で識別。測定したデータは分析アプリで見ることができ、においの変化やちがいを視覚的にとらえることができる。新製品開発、原料の品質評価、異臭やにおい残りの検出などにも応用できるとした。

社会背景を受けて需要が増加する製品

インバウンド効果や外国人労働者の増加などの社会背景を受け、需要が増加もしくは増加が期待される製品もあった。

鈴茂器工は、おむすび成形包装ラインや連続のり巻き成形ラインなどをメインに出展。高まる和食人気を背景に海外需要、インバウンド効果ともに拡大しているとした。居酒屋などでも寿司を提供する機会が増えたことから、シャリ玉ロボットなど小型機にも新たな需要が生まれている。

  • 画像:食品製造現場の課題に応える解決策が集結アンリツはにおいの変化やちがいを視覚的にとらえられることができる「におい検査機」を出展
  • 画像:食品製造現場の課題に応える解決策が集結インバウンド効果で居酒屋などの導入が増加している鈴茂器工の小型のシャリ玉ロボット

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