特集

新たな価値創造で得意先開拓に成功した企業

開発設計・加工技術をベースに、あらゆるニーズに応える

社員全員が「営業マン」を任じ、新規案件にチャレンジ

株式会社 クニナリ

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 画像:開発設計・加工技術をベースに、あらゆるニーズに応える2015年に導入したファイバーレーザマシンFLC-3015AJ(4kW)+LST-3015F1

企業理念は「敬天愛人」

 画像:開発設計・加工技術をベースに、あらゆるニーズに応える石田昌康社長

㈱クニナリは「敬天愛人」(天を敬い、生まれてきた事に感謝し、ヒトを愛し仕事をもって自己実現を図る)を企業理念に掲げている。

1971年の会社設立以来45年、創造への情熱と未知への挑戦を続け、半導体・FPD製造装置、食品製造機械、医療機器、建築金物、繊維機器部品などの企画・提案・設計・製作を行っている。また自社の技術をベースに、あらゆるニーズに応えるため創意工夫し、独自製品の研究・開発にもチャレンジしている。

社がある大分県佐伯市は豊後水道に面し、江戸時代から「佐伯の殿様、浦でもつ」といわれるように、良港と豊富な海の幸、山の幸にも恵まれている豊かな土地柄。地場産業としては中小型船舶の造船業、セメント工業が盛んで、同社へと至る海沿いの道路わきにも大型クレーンを備えた造船所を見ることができる。こうした地域の中、同社は地場産業もさることながら、市外・県外の新規得意先の開拓を積極的に行う中で、現在のような業態へと変化してきた。

また、4つの生産工場を保有しており延べ床面積は2,480㎡。幅広く設備を導入し、各種精密製缶加工から機械加工、レーザ加工、レーザ溶接、精密板金加工、溶接・仕上げ、組立まで、自社工場で製品づくりを一貫して行っており、小ロットから量産までに対応する能力を備えている。高度化する技術への対応と、幅広いニーズに対応するため、設備の近代化を図るとともに、21世紀にふさわしい人材―製品に魂を込める“ヒト”の養成に力を注いでいる。

社内には日本溶接協会による溶接技能士、労働安全衛生法によるボイラー溶接士などの有資格者が多数在籍する。

 画像:開発設計・加工技術をベースに、あらゆるニーズに応える左:FLWでファイバーレーザ溶接された製品/右:ファイバーレーザ溶接ロボットFLW-4000

ファイバーレーザ、YAGレーザ溶接が強み

2009年に導入したYAGレーザ溶接ロボットYLR-1500Ⅲ、2013年に導入した九州では1号機となるファイバーレーザ溶接ロボットFLW-4000を駆使したモノづくり力に定評がある。

独自の治具システムを開発、段取り改善により、高度な溶接技術で、不可能と考えられていた加工を可能にし、高品位な製品づくりを行う。機械加工ではマシニングセンタ、複合旋盤、NC旋盤などによる5軸加工に対応し、異形成形に対応している。

 画像:開発設計・加工技術をベースに、あらゆるニーズに応える左:ベンディングマシンHG-2204(手前)やHDS-1703NT(奥)が並ぶ曲げ工程/右:出荷検査

会社情報

会社名
株式会社 クニナリ
代表取締役
石田 昌康
住所
大分県佐伯市大字狩生2107
電話
0972-27-7069
設立
1971年
従業員数
60名
主要事業
精密板金加工・精密製缶加工・精密機械加工、筐体製作、カバーフレーム・架台などの製作、塩ビの加工、各種塗装・メッキ、研磨加工、機械装置組立
URL
http://www.kuninari.co.jp/

つづきは本誌2016年9月号でご購読下さい。

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