「彩の国ビジネスアリーナ2018」「テクニカルショウヨコハマ2018」開催
“わかりやすさ”をテーマに創意工夫
強みをもった企業が着実に成果を挙げる
横浜市都筑区は“わかりやすさ”を重視し、区内のモノづくり企業のコラボレーションにより製作したオリジナル製品を展示
ほとんどの業種が「業績好調」
関東地方では最大規模のビジネスマッチング展、「彩の国ビジネスアリーナ2018」(主催:埼玉県ほか)と「テクニカルショウヨコハマ2018」(主催:神奈川産業振興センターほか)が1月下旬から2月初旬にかけて開催された。どちらも自治体・外郭団体が主催する製造業を主体とした地域密着型のビジネスマッチング展。県内外から中小製造企業が集結し、新規得意先開拓に力を注いだ。
板金関連企業の出展者は、確認できただけで、彩の国ビジネスアリーナが23社、テクニカルショウヨコハマが37社。出展企業に最近の業況を聞くと、ほとんどの業種で「好調」「多忙」という答えが返ってきた。
「来場者の数は例年並みでも、本気度がちがう」というコメントも聞かれた。活況な市場を反映して、メーカー各社はサプライヤーさがしに本腰を入れ、中堅サプライヤーもパートナー企業を発掘しようとしている。会場では、納期対応に苦慮する出展者同士でも活発に商談が交わされていた。
強みをもった企業が着実に成果を挙げる
「好調」と答えた企業も、表情は明るいながらも楽観した様子は感じられなかった。「今はとにかく忙しい。しかし、ずっとこの状況が続くわけではない。具体的な仕事のお話を聞ける今だからこそ、こうした展示会を通じて情報を集め、いざというときに備えたい」という声も聞かれた。
そうしたなかで、提案力や一貫対応に強みをもった企業は、着実に成果を挙げている。
食品機械向け板金部品を手がける㈱小花製作所(群馬県:ビジネスアリーナ)の小花弘樹社長は「これまで直接営業では相手にしてもらえなかったお客さまも、展示会で上層部の方が目を止めてくださり、成約につながった。そのお客さまの仕事から得た技術で製作したサンプルが展示会で別のお客さまの目に止まり、新たな取引につながった」と出展効果を語る。
㈱林製作所(群馬県:ビジネスアリーナ)の林進社長は「Webサイトと展示会を通じて新規得意先を開拓し、120~130社まで増えた。Webマーケティングは全国を対象とした“目の粗い網”、それに対して地方のビジネスマッチング展では“きめ細かな網”で具体的な仕事をすくい上げていくようなイメージ」と、営業スタンスのちがいを説明していた。
つづきは本誌2018年3月号でご購読下さい。