「FABTECH 2017」開催
ソリューション提案へのニーズが高まる
ファイバーレーザマシンの高出力化と曲げの自動化が進む
好調な米国経済を反映して活況
板金加工、金属成形、2次加工、溶接および仕上げ関連の世界最大級の公共展「FABTECH 2017」が、2017年11月6日から9日までの4日間、米国イリノイ州シカゴの見本市会場、マコーミックプレイスで開催された。主催は全米板金製造者協会(FMA)。FABTECHは毎年開催されているが、シカゴでは2年ごとの奇数年に開催され、国際見本市として出展者数・来場者数ともに多い。
回のFABTECHの展示面積は約7万㎡、前回シカゴ開催時(2015年)の約6万7,800㎡を上回った。出展者数は1,700社以上、期間中の来場者総数は4万4,935人(前回2015年比2.5%増)となった。
トランプ大統領は、製造業に従事する白人中間層が主力支持層ということもあって製造業の復活を重視。法人税率の引き下げや大幅な規制緩和などの支援施策を打ち出しており、製造業景況感指数は引き続き高い水準を維持している。好調な北米経済を反映し、FABTECH来場者の設備投資意欲は旺盛で、会場は熱気に溢れていた。
展者からは「今回のFABTECHの来場者は、これまでと比べて事前調査を十分に行っている印象を受けた。出展機のスペックよりも、自社が抱えている生産プロセスに関する課題に対して、どのようなソリューションがあるかを最も知りたがっている様子だった。これは最も大きな変化だと感じた」といった声も聞かれた。
アマダアメリカは9kW発振器を搭載したファイバーレーザマシンLCG-3015AJを出展
平板・パイプ・形鋼の加工に対応する新型ファイバーレーザマシンENSIS-3015RI(3kW)も参考出品
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