技能検定「レーザー加工作業」へのチャレンジ
技能検定「レーザー加工作業」が新設 ― 板金加工の主要工程がそろう
板金業界全体の認知度向上・技能レベル向上に期待
技能検定に「レーザー加工作業」が追加
厚生労働省が実施する「技能検定」に2023年度から「非接触除去加工(レーザー加工作業)」が加わった。6~9月にかけて初めての試験(学科・実技)が実施され、人材育成や企業ブランド向上に意欲的な板金企業の従業員が受検した。
2022年3月に実施された職業能力開発促進法施行規則の一部改正により、従来の職種名「放電加工」が「非接触除去加工」に変更され、1級・2級の試験科目に「レーザー加工作業」が追加された。認定の対象となるのは、レーザ加工機による金属の切断加工に必要な技能・知識。合格者は「レーザー加工技能士」を名乗ることができる。
板金の主要3工程の技能レベルを国が認定
技能検定制度は「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」。労働者の技能と地位の向上を目的としており、職業能力開発促進法に基づいて1959年(昭和34年)から実施されている。2023年4月1日現在、131職種を対象とし、2021年度実施までで延べ約800万人の技能士が誕生している。
板金業界にとっては、以前から認定されている「工場板金」の「数値制御タレットパンチプレス板金作業」、「機械板金作業」に「レーザー加工作業」が加わったことで、主要工程である「抜き」「曲げ」「切断」の技能レベルが“国家資格”として認定されるようになった。これにより、板金業界全体の認知度向上、板金加工に従事する人々のモチベーションアップと技能レベル向上につながることが期待される。
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