板金論壇

「食の安全・安心」を支える食品機械と板金業界

『Sheetmetal ましん&そふと』編集主幹 石川 紀夫

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「FOOMA JAPAN 2022」開催

「FOOMA JAPAN 2022」(2022国際食品工業展)が6月7日㈫~10日㈮の4日間、東京ビッグサイトで開催された。本展示会は今回で45回目をむかえ、新たに「スタートアップゾーンの新設」「FOOMAアワードの創設」「FOOMAアプリの導入」などが実施され、盛りだくさんの内容となった。

今回のテーマは「Restart FOOMA」 ― ①コロナ禍を克服し我が国経済発展の「Restart」、②東京ビッグサイトでの3年ぶりの大規模展示会として「Restart」、③世界一の食品製造総合展を目指しさまざまな企画を満載してニューノーマル時代に相応しい革新的な提案をしていく「Restart」 ― となっている。

2022年は販売額6,000億円超えを見込む

食品機械の販売額は2020年に前年比2.7%増の5,860億円を達成した。しかし、コロナ禍によるインバウンド効果でそれまで需要が伸びていた土産物やギフト用の菓子、ケーキ類の需要が前年比で60%減となった。2022年に入ってもまだ60%程度の回復にとどまっている。

一方、巣ごもり需要の拡大で冷凍食品の需要が伸長、鮮度管理・品質保持に不可欠なトンネルフリーザーなどの販売が伸びた。また、テイクアウト需要の高まりで総菜・調理食品の需要も伸びた。特に店内調理を目指すコンビニチェーンがさまざまな総菜、調理食品を開発、販売を始めるようになった影響が大きい。

また、食品工場の担い手だった外国人技能実習生がコロナ禍により入国できなくなった影響もあり、人手不足が深刻化した。飲食店では三密防止のため注文や配膳するスタッフを減らして、タブレット端末による注文システムの導入、ロボットによる配膳などに置き換える動きが出てきている。こうしたロボット・IT・フードテックを活用した商品が次々に開発され、食品機械に対する需要を牽引した。結果、2021年販売額は大きな落ち込みにはならなかった。

一方で、2021年6月から改正食品衛生法が施行され、食品衛生管理基準HACCP(ハサップ)への対応が食品加工業者や飲食店などに求められ、感染防止の意味合いからも対応が徹底されるようになった。

つづきは本誌2022年7月号でご購読下さい。

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