ENSIS-AJ 導入事例

「お客さまから必要とされる企業」に

ENSIS-RI導入で溶接工程の生産性が30%改善

山﨑工業 株式会社

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画像:「お客さまから必要とされる企業」に①塗装が終わり出荷を待つ航空機用パッセンジャーステップ/②3次元ソリッド板金CAD SheetWorksで作成した航空機用パッセンジャーステップの3次元モデル

溶接専門から製缶・板金加工へと事業拡大

画像:「お客さまから必要とされる企業」に山﨑勇人常務(左)と山﨑浩社長(右)

山﨑工業㈱は、山﨑浩社長の父親の山﨑尚氏が1970年に溶接業者として創業した。1973年、高校卒業後に入社した山﨑社長は2001年に2代目社長に就任。入社以来47年間、溶接・製缶・板金加工に携わってきた。

同社はとりわけ溶接品質に優れ、大手電機メーカーから配電盤の筐体の溶接の仕事を受注するようになった。しかし、溶接だけでは事業拡大も付加価値改善も望めない。そこで、ベンディングマシン、ユニパンチプレスなどの板金設備を導入していき、製缶・板金加工、溶接まで一貫して対応する企業へと発展していった。

画像:「お客さまから必要とされる企業」に2019年3月に導入した平板・パイプ・形鋼兼用ファイバーレーザマシンENSIS-3015RI+LSTRI-3015E

レーザマシンの導入と塗装工場の新設

パーツ単位の加工も受注するようになってからは、パンチングマシンの追い抜き加工を行うと“ヘソ”が残ってしまい、仕上げ加工が必要になるのが課題だった。また、同社は元来、板厚3.2㎜以上を得意としており、パンチングマシンの加工能力では対応できない板厚の仕事も増加していった。さらに、本社周辺に住宅が増え、パンチング加工で発生する騒音への配慮から、夜遅くまでの作業ができなくなった。

こうした課題に対応するため、レーザマシンLC-βを導入し、その後も設備投資を継続していった。2004年には塗装工場を新設し、粉体・溶剤塗装に対応できるようになった。これにより、材料調達から加工、溶接、塗装、組立までワンストップで対応できるようになった。

山﨑浩社長は「2002年、現在も継続取引をさせていただいているお客さまが大手工作機械メーカーの事業を継承することになり、機械カバーを製造する板金サプライヤーを探していらっしゃいました。この事業を譲渡した工作機械メーカーの仕事を当社が手がけていたため、それからは機械カバーの仕事を本格的に受注するようになりました。塗装・組立までの一貫した対応ができることで取引が続き、現在は中・大型の立形・横形マシニングセンタのスプラッシュガード、オイルパン、ATCカバーなどを一式で受注、三重県にあるお客さまの工場へ直納しています」と語る。

加工設備の充実にともなって同社に対する得意先の信頼は高まり、「お客さまから必要とされるサプライヤー」の地位を確固たるものにしていった。

左:ベンディングマシンHG-2204は大型製品の加工にも対応するため追従装置が備えている/右:粉体塗装工程左:ベンディングマシンHG-2204は大型製品の加工にも対応するため追従装置が備えている/右:粉体塗装工程

会社情報

会社名
山﨑工業 株式会社
代表取締役
山﨑 浩
本社
茨城県那珂市横堀367
東海工場
茨城県那珂郡東海村舟石川636-4
東京営業所
東京都足立区北千住宮元町12-12
電話
029-283-2833(東海工場)
設立
1985年
従業員数
56名
主要事業
金属製品・非鉄金属製品・一般産業用機器・精密機器・防衛用装備品の製作、塗装(粉体・溶剤)、ショットブラスト加工、産業用機器設計
URL
http://www.ykcl.co.jp/

つづきは本誌2020年2月号でご購読下さい。

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