高度な金型技術・プレス技術が強み ― 課題解決型の総合部品メーカー
サーボプレスのモーション活用で生産性向上・高難度加工を実現
株式会社 共伸
2025年12月に導入した高剛性デジタル電動サーボプレスSDEW-1613iⅢ GORIKI
精密順送金型を中核とする総合部品メーカー
製造グループの大田原幸男統括マネージャー(左)と磯和也マネージャー(右)
栃木県那須塩原市に拠点を置く㈱共伸は、高度な金型技術・プレス加工技術を強みとする課題解決型の総合部品メーカー。精密順送金型の設計・製作を中核とし、プレス加工から熱処理、バレル研磨、組立、自動化設備の開発・製造まで一貫して手がける。1964年の創業以来、自動車部品や電子・電機部品向けに1,000型以上の金型を製作し、金属プレス加工のノウハウを蓄積してきた。
同社ではミクロン単位の精度が求められる精密順送金型を100%内製し、短納期・高品質・最適コストを実現している。金型製作に用いる最新鋭の工作機械をはじめ、高速プレス、サーボプレス、高剛性鍛造プレスといった多彩な加工設備を取りそろえ、板鍛造・微細・絞り・シェービングなどの高度な加工に対応する。長年の実績に裏づけられた技術力には定評があり、顧客からも厚い信頼を寄せられている。
近年はきわめて高い精度・品質が求められる医療用部品の加工技術開発にも力を注いできた。また、中国・丹陽市にもプレス加工から熱処理までの一貫生産に対応する自社工場を構え、現地の顧客へ向けて自動車部品や光学機器部品を供給している。
左:2023年11月に導入したサーボプレスSDE-1522/右:高剛性ナックルリンクプレスPDL-300(手前)とPDL-200(奥)が並ぶ
「自動車部品」と「電子・電機部品」の両輪体制 ― 注射針など医療分野にも参入
売上構成は、主力の「自動車部品」が約61%、「電子・電機部品」が約28%、「医療用部品」が約5%、「その他」が約6%となっている。顧客や製品の種類・用途は多岐にわたり、取引実績がある顧客は累計150社以上、現在取引中の主要顧客は20社を超える。「自動車部品」と「電子・電機部品」が両輪となり、バラエティー豊かな顧客・製品が補完し合うかたちで強靭な事業基盤を築いている。
「自動車部品」は駆動系が主で、オートマチックトランスミッションのシフトレバー切り替え部やクラッチの締結・開放に使用する板バネ、シム、リテーナープレートなどを手がける。プレス加工から熱処理(オーステンパー炉)、バレル研磨、組立までの一貫生産に対応し、主力製品の板バネは熱処理によって所要の硬度とバネ特性を付与している。
「電子部品」は、携帯電話のコネクタに代表される微細部品を高速プレスで生産する。「電機部品」は、自動車・産業機器・漏電遮断器(ブレーカー)などの電気系統で用いられ、複雑な抜き・曲げ、円筒絞り・角形状絞り・タップ付き製品などに対応する。
「医療用部品」は、注射針の針先研磨事業が主力。穿刺針に使用されるパイプをサイズごとにカットし、針先を研磨した後、ホーニング加工、洗浄検査まで一貫して行う。さらに近年は、プレス加工とのシナジーによる高付加価値化にも挑戦。カーリング加工を応用して注射針の量産を実現したほか、テーパー加工や針内部の穴あけ・成形を含む注射針の生産にも対応している。
足もとでは、半導体をはじめとする情報通信分野の活況にともない「電子部品」が好調で、今後も堅調に推移する見通しだ。一方、「自動車部品」はEVシフトの進展にともなって駆動系部品が減少へ向かうことが予想される。そのため同社は2025年に自動車産業に特化した品質マネジメントの国際規格「IATF16949」の認証を取得。ISO9001をはるかに上まわる厳格な品質管理体制を確立したことで、車載モジュール向けコネクタ部品などの新規獲得を目指していく方針だ。
「自動車部品」は板バネ、シム、リテーナープレートなどを手がける
「電子部品」はコネクタなどの微細部品を高速プレスで生産する
会社情報
- 会社名
- 株式会社 共伸
- 代表取締役
- 前田 真作
- 所在地
- 栃木県那須塩原市埼玉1
- 電話
- 0287-63-3238
- 設立
- 1969年(1964年創業)
- 従業員数
- 128名
- 主要事業
- 自動車用薄板バネ部品、電子・電気機器部品、注射針用部品、医療用金属部品などの精密順送金型設計製作および量産加工組立までの一貫生産
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