金型技術とサーボプレスのシナジーで「五角形のビジネスモデル」を進化
祖業は「鋼材販売」、中核事業は「金型」 ― 「プレス加工」に本格参入
株式会社 石堂鋼商店
「量産」参入のために導入したプレスロボットラインSDE-2025iⅢ+TP-110FX×2台。ファイバードラムの上蓋・底板を生産する。サーボプレスを選択したことでD材からC材への材料変更を実現した
「五角形のビジネスモデル」を展開
左から石堂雅裕社長、石堂貴久専務、安田庄吾常務
大阪府豊中市の㈱石堂鋼商店は、従業員数30名の規模でありながら、「鋼材販売」「機械加工」「金型設計製作」「プレス加工」「自動化設備構築」という5つの事業を展開している。7棟の工場建屋を保有し、同業者・異業種の協力企業ネットワークも充実。石堂雅裕社長は同社の多角的な事業形態を「五角形のビジネスモデル」と表現し、各事業が有機的に連携する総合的なものづくりは、同業他社と一線を画す独特の存在感を放っている。
現在の売上構成は、祖業の「鋼材販売」が約20%、中核の「金型設計製作」「機械加工」が合わせて約50%、2020年頃から本格参入した「プレス加工」が約20%、「自動化設備構築」が約10%となっている。
中でも高度な金型技術には定評があり、名だたる大手メーカーも同社を頼る。得意先は近畿地方を中心に西日本から中日本にかけて広く分布し、産業分野は包装資材、建設機械、家電、建築資材、住宅設備、エネルギー、自動車、重工業、FA機器など多岐にわたる。
ラッピングマシン。製品を積載したパレットを回転させながら自動でラップ巻きを行う
同社にとって2台目のサーボプレスとなるSDE-1522iⅢ。剛性が高いストレートフレーム仕様で、「仕様品」への活用も視野に入れている
ルーツは鋼材販売業 ― 付加価値を増やし発展
同社のルーツは戦前までさかのぼる。石堂社長の祖父がダイス鋼専門の鋼材販売業を創業し、成功を収めた。その後は戦後の混乱期を経て、1955年に石堂社長の父親である石堂圭介氏が再興を志し、「石堂鋼商店」を創業した。
石堂社長が入社したのは1986年。当時はすでに工作機械を保有し、鋼材販売だけでなく機械加工・金型設計製作も手がけるようになっていた。石堂社長は金型製作の経験を積んだ後、外回りを担当。鋼材の仕入れ販売に機械加工や金型設計製作を組み合わることで付加価値を高め、得意先・仕入先のネットワークを広げた。
同社は事業の拡大と並行して集中的な設備投資を行い、社内の生産体制も拡充していった。2000年代に入ってからは、新たに「自動化設備構築」の事業もスタート。協力企業とも連携しながら、空調機器・建設機械・住宅設備・蓄電池の大手メーカーなどへ向けて、搬送装置やロボットシステム、各種専用機を提供している。
SDE-1522iⅢで加工したインフラ向けのステンレス製排水部品。モーションの活用により丸穴の変形や桟の破損もなくスムーズに加工ができるようになった
加工エリアのサイズが異なるワイヤ放電加工機の最新機種が3台並ぶ
会社情報
- 会社名
- 株式会社 石堂鋼商店
- 代表取締役
- 石堂 雅裕
- 所在地
- 大阪府豊中市利倉2-6-20
- 電話
- 06-6866-1410
- 設立
- 1985年(1955年創業)
- 従業員数
- 30名
- 主要事業
- 特殊鋼販売、一次加工、二次加工、プレス金型設計製作、プレス加工、生産ライン設備設計製作設置
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