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多軸ロボラインに300トンサーボを採用 ― 超高張力鋼や機能部品に対応

「人材」の価値を最大限に引き出す「人的資本経営」も推進

エバー 株式会社

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画像:多軸ロボラインに300トンサーボを採用SDE-3030iⅢ(300トン)3台とSDE-2025iⅢ(200トン)2台のサーボプレス5台で構成する多軸ロボットライン。保有する多軸ロボットラインの最大能力を200トンから300トンに拡張し、対応可能な製品サイズも拡大した

金型・プレス・溶接までの一貫対応を強みに発展

画像:多軸ロボラインに300トンサーボを採用左から製造課保全係の原田誠係長、吉田基格専務、製造課の西広一課長

愛知県常滑市のエバー㈱は、主に自動車部品の金型設計・製作、金属プレス加工を手がけている。多軸ロボット搬送プレスラインやラインペーサー、ロボット溶接機などの充実した加工設備を生かして、常時700アイテム、月間250万個の自動車部品等を生産・供給している。

同社を象徴する200~300トン級の多軸ロボットラインは業界トップクラス。金型設計・製作からプレス加工、溶接によるサブアッシーまで一貫対応する。保有するプレス金型は3,000を超え、2つの自動倉庫に計550セットの金型を収納。充実した生産体制は、得意先が求める品質・コスト・納期への対応力・機動力を備えている。

生産技術や設備保全の機能を持つ専門部署があり、ロボットなどを駆使した自動化システムやポカヨケの治具・システムなどを独自に構築・運用してきた。長年培ってきた金型技術や生産技術のノウハウを生かし、得意先のパートナー企業としてVA/VE提案を迅速に行えるのも大きな強みだ。

現在は「本社工場」と「古道工場」の2拠点があり、「本社工場」ではプレス加工と溶接組立を手がけ、「古道工場」は金型設計・製作と物流の機能を持つ。2021年には「古道工場」の第2工場を開設した。溶接組立まで行うアッシー製品の新規受注が見込まれることから、「本社工場」の溶接組立工程を一部、「古道工場」へと移管する計画だ。

  • 画像:多軸ロボラインに300トンサーボを採用自動車ボディー部品のスポット溶接工程。左右2部品を交互に溶接し、その日の出来高が電光掲示板に表示される
  • 画像:多軸ロボラインに300トンサーボを採用自動スポット溶接ロボット(写真)を3台、自動アーク溶接ロボットを4台備え、最適コスト・安定品質を実現。すべて2ステージで、ロボットが溶接を行う間に次の製品を段取りする

多軸ロボットラインを中核設備として充実

1990年代初めにいち早く多軸ロボットラインを導入してからは、プレス工程の自動化・省力化を強力に推進してきた。今ではサーボプレスを含む多軸ロボットライン4ライン、ラインペーサー(2軸ロボットライン)2ライン、自動スポット溶接ロボット3台、自動アーク溶接ロボット4台を備え、ロボットをフル活用することで顧客が求める最適コスト・安定品質を実現している。

多軸ロボットラインをプレス工程の中核設備として充実させてきた理由について、製造課の西広一課長は「高度化・多様化するお客さまニーズに応えるためには、加工できる製品形状の制約が大きいラインペーサーよりも多軸ロボットラインの方が有利。単発プレスと多軸ロボットを組み合わせた多軸ロボットラインであれば、パスラインなどを意識することなく、最大150㎜程度までの高さ・深さに対応できます。さらに、サーボプレスのモーション制御を組み合わせることで、深絞りや複雑形状により柔軟に対応できるのも大きな強みです」と語る。

吉田基格専務は「200トンメカプレス4台の多軸ロボットラインで、タクトタイムは最高3.4秒(17.6SPM)。ロボットの性能向上やプレス機との協調制御によって、ラインペーサーとの生産タクトの差は着実に縮まっています」。

「もうひとつは人手不足への対応です。多軸ロボットラインは1台につき1名の作業者が必要な単発プレスのタンデムラインをそのまま自動化できるため、より効率的な人員配置が可能になります」と語っている。

画像:多軸ロボラインに300トンサーボを採用自動車用プレス部品の製品例

会社情報

会社名
エバー 株式会社
代表取締役
吉田 幸隆
本社工場
愛知県常滑市大谷字猿喰106
古道工場
愛知県常滑市古道44-2
電話
0569-37-0500
設立
1967年
従業員数
117名
主要事業
自動車部品・産業機械部品の金属プレス加工/抵抗溶接・CO2溶接/金型の設計・製作/各種板金・プレス製品試作
URL
https://ever-tokoname.com/

つづきは本誌2024年12月号でご購読下さい。

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