工作機械とIoT
トレンドはオープン化とサービタイゼーション
JIMTOFではOPC-UAやMTコネクトなどのプロトコルを用いて、出展企業80社・250台のマシンがファナックの「FIELD system」に接続した
昨年12月7日、公益財団法人精密工学会が主催する講習会「工作機械とIoT~JIMTOF 2016に見るものづくり技術の進化」が開催された。工作機械関連の研究者やメーカーのキーマンが、「JIMTOF 2016」(第28回日本国際工作機械見本市)のキーワードである「IoT」に触れつつ、工作機械や製造現場の最新動向について解説した。
これからの工作機械―4つのポイント
上智大学の清水伸二名誉教授は、これからの工作機械を考えるうえで必要な4つのポイントを挙げた。
①“個の量産”を実現するダイナミックセル生産などに対応するための柔軟化、②モノづくりの最適化と持続可能な社会を実現するための省エネ化(高効率化)、③これらを可能にするスマートファクトリー実現のためのスマート化(知能化)、④ICT・IoTによる“見える化”―である。
また、従来は「工場の見える化」に限定されていたが、今回のJIMTOFでは「経営の見える化」など、様々な切り口で“見える化”が進んできていることを指摘した。
つづきは本誌2017年2月号でご購読下さい。