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「モノづくり提案型企業」を目指す

精密プレス加工と精密板金加工の融合で差別化

株式会社 廣澤精機製作所

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画像:「モノづくり提案型企業」を目指す左:ファイバーレーザ複合マシンLC-2515C1AJ+AS-3015NTK+ULS-3015NTK/右:自動送り装置を備えた300トンサーボプレス

㈱廣澤精機製作所の沿革

画像:「モノづくり提案型企業」を目指す河合秀元取締役工場長(左)と田中英徳製造部長(右)

㈱廣澤精機製作所は、1947年に設立。1968年に愛知県新城市に新城工場を新設。1990年に茨城県下館市(現・筑西市)玉戸に本社を移転し、本社工場を新設。2012年に日本特殊パイプ㈱と事業統合。2014年に㈱広沢製作所と事業統合。2017年に日本特殊パイプ㈱を吸収合併した。

同社は各種精密金属部品のプレス・精密板金加工やプラスチック射出成形加工、極薄肉溶接SUSパイプの製造、高速道路防音・吸音パネルの製造など、広沢グループ最大規模を誇る部品加工専門メーカーとしてモノづくりの一翼を担っている。

主な事業内容は、事務機器・民生用電機器具・農業機械・自動車などの部品やアミューズメント機器の金属プレス加工・板金加工、プラスチック射出成形加工や組立を中心に事務機器部品などの切削加工や防音・吸音パネルの製作、高機能冷却ファンモーターの設計・製作、極薄肉溶接ステンレスパイプの製造を行っている。

創業以来「高品質の製品をどこよりも安く、早く提供する」をコンセプトに新たな技術と創造に挑戦しながら、幅広く「モノづくり提案型企業」として成長を続けている。

画像:「モノづくり提案型企業」を目指す左:自動金型交換装置を備えたHG-1003ATCによる多工程連続曲げ/右:ファイバーレーザ溶接ロボットFLW-4000M3を含め、同社には14台の溶接ロボットがある

多彩な加工技術、設備で全国に10拠点

現在、同社は国内の生産拠点を首都圏、中部圏、近畿圏に置き、10事業所間の連携を強固にして各生産拠点の特色を生かしたモノづくりを行っている。多彩な加工・製造技術で得意先のニーズに素早く対応できることが強みとなっている。

同社の工場で最も歴史のある工場が新城工場である。

新城工場の河合秀元取締役工場長は「当工場は、30社以上のお客さまから受注したOA事務機器、電気機器、電力関連機器、ガス器具、環境機器部品のプレス板金加工および組立、溶接加工を行っています。生産品の95%はリピート品です。10年ほど前までは各種ロボット搬送装置を駆使したロボットプレス加工ラインに2次加工のインライン化対応のプレス加工ラインを中心にした省力化、専用ラインを駆使した複合加工のインライン生産自動化を進め、低コストと納期遵守を実現するとともに、品質安定を具体化し、プレス部品の製造を行いました」。

「現在は、量産プレス加工の仕事が海外に移される中、電力関連機器の受注を契機に板金加工設備を導入して多品種少量生産品を受注し、事業の二本柱化を進めました」と語る。

  • 画像:「モノづくり提案型企業」を目指す蓄電池筐体の組立工程
  • 画像:「モノづくり提案型企業」を目指すプレス加工と板金加工、溶接融合加工を行った試作品

会社情報

会社名
株式会社 廣澤精機製作所
代表取締役社長
柴田 清之
本社
茨城県筑西市玉戸2951番地
新城工場
愛知県新城市一鍬田字清水野10-2
電話
029-869-1111(本社)
0536-26-1111(新城工場)
設立
1947年5月
従業員数
1,100名(うち新城工場160名)
主要事業
精密金属プレス加工、精密板金加工、溶接加工、切削加工プラスチックの成形加工、冷却ファンモーターの設計・製造・販売、高速道路防音板・吸音板の設計・製造・販売、極薄肉溶接ステンレスパイプの製造・販売、精密プレス金型の設計・製造
URL
https://www.hirosawaseiki.co.jp/

つづきは本誌2021年8月号でご購読下さい。

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