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FPD装置の自社設計製品で事業発展

知財とヒトづくりに特徴を発揮

株式会社 福井製作所

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画像:FPD装置の自社設計製品で事業発展左:フォトマスクトレイの移動用のキャリアには足が入り込まないように保護カバーが取り付けられている/右:フォトマスクトレイ内部はフォトマスクケースが複数セットできる構造となっている

創業社長の急逝

画像:FPD装置の自社設計製品で事業発展福井晃社長(右)と子息の福井賢治代表取締役(左)

㈱福井製作所は、戦後間もない1946年、福井清氏が渋谷区内で電話の自動交換機の板金部品加工を行う会社を創業。2年後、現在地に移転し航空無線機の板金部品加工を行うようになり、1956年に㈲福井製作所として設立。当時の送信機、受信機に組み込まれる真空管をセットするためのシャシー、筐体の板金加工を行い、防衛関連の通信機関連を、八欧電機(現・富士通ゼネラル)、池上通信機、松下通信(現・パナソニックモバイルコミュニケーションズ)、明星電気などの上場会社から受注するようになった。

「当時は機械といってもケトバシやハンドプレスしかなく、作業の多くが手板金加工の時代でした。父は自分の技術を社員にも伝承、通信機・電子機器の精密板金加工でお客さまから高い信頼をいただいていました。評判を聞きつけた関西に製造拠点を持つ大手電機メーカーからも防衛関連の引合いをいただき、これから、という時に父が43歳で急逝。私は19歳という若さではありましたが、創業者である父亡き後は母が社長となり、当初私は専務取締役、次男が営業技術、そして三男が製造と分担して母を助け、事業を継承しながら家族の面倒も見てきました」(福井晃社長)。

  • 画像:FPD装置の自社設計製品で事業発展パンチングマシンEMZ-3510MⅡ
  • 画像:FPD装置の自社設計製品で事業発展レーザマシンLC-1212αⅣNTによるアルミ加工

5階建ての本社工場が竣工

1966年に油圧のベンディングマシン、シャーリングマシンなどを順次導入。1973年3月には敷地が130坪の本社工場を5階建て、延べ床面積1,320㎡の本社ビルに建て替え、同年11月にはブランク加工の効率化のため、ユニパンチプレスを導入した。

ところが第1次オイルショックで景気は後退。これまで培ってきたアルミ加工の技術を中心に、さまざまな工夫を積み重ねた。そのひとつが金属製母材に、母材とは異なる金属材料で網目等の通孔を形成した板状体を接合する異種金属板の溶接技術の確立。母材と同一材料でチップを形成し、このチップと母材との間に前記した板状体を配置、スポット溶接する工法で特許を取得した。この異種金属溶接技術によって電子機器の電磁遮蔽部材やフィルターなどが簡単につくれるようになり、半導体製造装置などの部品が簡単に製作できるようになった。

  • 画像:FPD装置の自社設計製品で事業発展ベンディングマシンEG-6013による曲げ加工
  • 画像:FPD装置の自社設計製品で事業発展FPD製造装置部品の溶接工程

会社情報

会社名
株式会社 福井製作所
代表取締役社長
福井 晃
住所
東京都品川区南大井5-20-5
電話
03-3761-3121
設立
1956年
従業員数
37名
事業内容
電子機器精密板金加工、塗装、各種鍍金表面処理、機構組立
URL
http://www.fukui-ss.co.jp/

つづきは本誌2019年10月号でご購読下さい。

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