特集

好調な沖縄経済と板金加工

積極的な設備投資で新規受注を開拓

設計から加工、組立、塗装までの一貫生産

有限会社 海邦ベンダー工業

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画像:積極的な設備投資で新規受注を開拓左:2014年に導入したパンチ・レーザ複合マシンACIES-2512B+ASR-2512N/右:曲げ加工が終了したステンレス製の金物部材

鋼製建具の板金加工にも事業拡大

画像:積極的な設備投資で新規受注を開拓かりゆしウェアを着る登川(のぼりかわ)将光社長

㈲海邦ベンダー工業は、地元のシャッター会社から独立した神谷弘隆会長がシャッターの施工を行うサービス会社として1985年に創業した。その後、建築関連の鋼製建具の板金加工に事業を広げるため、1990年に豊見城村(現・豊見城市)金良に工場を建設、1992年に㈲海邦ベンダー工業を設立した。

1996年には沖縄県では1号機となるパンチ・レーザ複合マシンAPELIOⅢ-357Vを導入、自動機を導入して生産合理化に取り組んでいった。

2003年にはISO9001の認証を取得、2004年にレーザマシンを導入し、2012年には糸満工業団地内の現工場(敷地2,000坪)に移転した。現在は設計から切断、抜き、曲げ、組立、塗装までの一貫した生産体制を確立。2014年にYAGレーザ溶接機YLM-500PⅡ、パンチ・レーザ複合マシンACIES-2512B+ASR-2512N、2016年にベンディングマシンHG-2204、2018年にレーザマシンを導入し、生産の合理化に取り組んでいる。

  • 画像:積極的な設備投資で新規受注を開拓設計・展開・プログラム室には10名以上のスタッフがいる
  • 画像:積極的な設備投資で新規受注を開拓2016年に導入したベンディングマシンHG-2204

板金事業で年商12億円を目指す

昨年度の年商は13億6,200万円。そのうち2億7,000万円は外注にほぼ丸投げするかたちでの売上で、板金加工部門の売上は約11億円となっている。そこで、今期は板金事業だけで年商12億円達成を目標としている。

売上の半分以上はサッシやスチール製ドアといった鋼製建具や製作金物類の製造。ゼネコンや大手シャッターメーカー、サッシメーカーなど約20社の得意先で売上全体の90%弱を占める。

得意先は数百社あり、7名の営業担当者を配置している。最終納入先は商業施設・ホテル・マンション・飲食店などの民需と、防衛関連をはじめとした官公庁関連がある。最近は米軍キャンプ向けにH鋼・コラムなどの鉄骨加工の引合いを受けるようになっており、バンドソーマシンHK-400などの鋼材加工設備を新たに増設した。

  • 画像:積極的な設備投資で新規受注を開拓2014年に導入したYAGレーザ溶接機YLM-500PⅡの500WパルスYAG発振器OYL-055P
  • 画像:積極的な設備投資で新規受注を開拓粉体塗装を行うブースは大型製品にも対応できる大きさを備えている

会社情報

会社名
有限会社 海邦ベンダー工業
代表取締役会長
神谷 弘隆
代表取締役社長
登川 将光
住所
沖縄県糸満市西崎町5-14-9
電話
098-994-7465
設立
1992年(1985年創業)
従業員数
66名
主要製品
鋼製建具(フロント・ドア・FIX・自動ドア・シャッター)、製作金物(笠木・幕板・見切・水切・外壁パネル・パンチングパネル・パイプ手摺り・門扉)
URL
http://www.kaiho-bender.co.jp/

つづきは本誌2019年8月号でご購読下さい。

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