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「JIMTOF2022」開催

人手不足と人材多様化に対応した自動化・スキルレス化技術が集結

ロボットを活用した自動化ソリューションも多数出展

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画像:人手不足と人材多様化に対応した自動化・スキルレス化技術が集結4年ぶりのリアル開催となった「JIMTOF2022」

4年ぶりのリアル開催 ― 過去最多の出展者数

世界の4大工作機械見本市のひとつ「第31回日本国際工作機械見本市」(JIMTOF2022)が、11月8日から13日までの6日間、東京ビッグサイトで開催された。

2020年はコロナ禍によりオンライン開催となったため、4年ぶりのリアル開催となった。出展者数は過去最多の1,086社、展示場面積は11万8,540㎡、出展規模は5,619小間でいずれも過去最大となった。

会期中の来場者数は2018年比25.4%減の11万4,158人(重複なし)だった。そのうち海外からの来場者数は同63.4%減の4,686人(構成比4.1%)だった。

画像:人手不足と人材多様化に対応した自動化・スキルレス化技術が集結左:アマダは新NC装置「AMNC 4ie」を搭載したファイバーレーザマシン「VENTIS-3015AJe」(6kW)を出展/右:アマダの新型サーボドライブベンディングマシン「EGB-1303e」(左)と「EGB-6020ATCe」(右)

自動化・スキルレス化ソリューションが集結

板金加工分野では、人手不足に対応した「自動化」ソリューションや、製造現場の人材の多様化に対応した「スキルレス化」のソリューションが多数出展された。

アマダは、「Easy」(誰でもつかえる)、「Efficiency」(どこでも使える)、「Environment」(環境にやさしい)、「Evolution」(お客さまとともに発展する)の4つの「E」をコンセプトに、新NC装置「AMNC 4ie」を搭載したファイバーレーザマシン「VENTIS-3015AJe」(6kW)、サーボドライブベンディングマシン「EGB-1303e」「EGB-6020ATCe」を国内で初めて公開した。

「VENTIS-3015AJe」(6kW)は、レーザ光の軌跡を自在に操る「LBCテクノロジー」と新型6kWシングルモジュールファイバーレーザ発振器により、中厚板の加工速度が大幅に向上。材質・板厚・表面状態が異なる材料でも同じ加工条件で加工できる。スマートフォンの「モバイルHMI」アプリを用いて遠隔で加工をスタートする実演も行った。

VENTIS-AJeには低ハイトのパレットチェンジャー「AS-3015C」を接続。最大20段までラインアップし、展示機の5段仕様(高さ約2.6m)はレーザマシンと同等の高さで、中2階のある場所にも設置できる。

コンパクトタイプの自動金型交換装置(ATC)を装備した「EGB-6020ATCe」は、電動サーボ化による環境配慮、自動化による段取り軽減、安全・安心、誰でも使えるわかりやすさを目指した。スライド駆動に新サーボドライブシステムを採用し、環境に配慮しながら、高速・高トルク・高精度・高レスポンス・省エネを実現。下部テーブルのクラウニングシステムもサーボドライブを採用した新電動クラウニングとなっており、より通り精度を出しやすくなった。

マシン本体とATCを合わせた横幅は3.9mで、汎用ベンダーの横に金型ラックを並べたときのスペースと同等。新NC装置「AMNC 4ie」、新角度センサー「Bi-SⅡ」、情報集約端末「タブレットHMI」、新オプションの「Y3軸バックゲージ」により、わかりやすいオペレーションを実現した。「タブレットHMI」には突き当てモニターや加工ガイダンス、曲げ加工後の仕上がり角度などが表示され、オペレータを支援する。実演では、AMNC 4ieの音声操作機能により運転をスタートする実演を行った。

板金加工機械のほか、投影機をデジタル化したデジタルプロファイル研削盤「DPG-150」、1台のロボットで砥石とワークの自動交換が可能な「MEISTER-G3 UP」も出展した。

つづきは本誌2023年1月号でご購読下さい。

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