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自社ブランドを立ち上げ、3年で年間売上1億円の事業に成長

創造的なデザイン+論理的な視点のシステム思考でイノベーションを創出

株式会社 アイザワ

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画像:自社ブランドを立ち上げ、3年で年間売上1億円の事業に成長自社ブランド製品のコンパクトコンロ「can+ro」。デザインは5種類あり好きな模様を選べる(写真はCLOVER)

精密板金加工を主体に幅広い分野の仕事を受注

画像:自社ブランドを立ち上げ、3年で年間売上1億円の事業に成長相澤和志社長

㈱アイザワは1966年に相澤和志社長の父・相澤上氏が2人の兄弟とともに建設業として岡崎市六供町で創業した。1973年に岡崎市井田南町に移転し、㈱相澤鐵工として法人化。やがて自動車産業がさかんになり、自動車工場向けにベルトコンベアなどを製造するようになった。1980年頃からは大型複写機や大型コンピュータ関連といった事務機器製造にも進出し、アマダのパンチングマシンVELAⅡやPEGAを導入し、設備を増強していった。

1983年には18歳になった相澤和志社長が入社。溶接など製缶の仕事を行うようになり、その後、マンションに取り付けるドアホンの板金加工も行うようになった。1995年頃から営業担当になった相澤社長は、地元の仕事を同業者と競合するよりも県外の得意先を開拓することに力を入れた。プロ用音響機器の板金加工を受注するなど、次第に精密板金加工を主体とした幅広い分野の仕事をこなすようになった。

画像:自社ブランドを立ち上げ、3年で年間売上1億円の事業に成長左:ファイバーレーザ複合マシンLC-2512C1AJ+ASR-2512NTK
/右:ベンディングマシンEG-6013(奥)、FMBⅡ-3613NT(手前)が並ぶ曲げ工程

2015年に新工場へ移転

2000年頃からスクリーン印刷や塗装表面処理の設備を導入して一貫生産体制を構築した。

2005年に2代目社長に就任すると、「部品製造から製品化までの個々の工程を『ものづくりの一端』という観点でとらえ、ものづくりの過程で、お客さまは何を必要とされているのか、何を要求しているのかを第一に考え、お客さま満足度を改善すること」を目指すようになった。

2015年、岡崎市西蔵前町の矢作川そばの敷地1,300坪に建設した新本社工場に移転したことを機に、社名を現在の㈱アイザワに変更した。

また、思い切ったCI活動を行って、会社のロゴマーク、コーポレートカラーなどを刷新した。3階建ての建物の1・2階の工場や事務所、3階の社員食堂や会議室などすべての空間デザインを相澤社長が監修。建物のH鋼をあえてむき出しのままにしたり、板金で製作したさまざまなモニュメントを壁に飾ったりするなど、センスを発揮した。空調も完備で、通路幅を広く取るなど働きやすい職場の環境整備を行った。社員食堂はカラフルな内装が施され、アメニティーにも配慮した楽しい空間となっている。事務所には樹齢数百年という一枚板のテーブルがあり、事務机も一部が木製で温かみのある室内になっている。

画像:自社ブランドを立ち上げ、3年で年間売上1億円の事業に成長左:塗装ロボット/右:「PLUS MANIA」ブランドの製品

会社情報

会社名
株式会社 アイザワ
代表取締役社長
相澤 和志
所在地
愛知県岡崎市西蔵前町字岩鼻11-14
電話
0564-64-1277
設立
1973年(1966年創業)
従業員数
48名
主要事業
電子機器、通信機器、音響機器、半導体関連機器の筐体および関連製品の設計・製造(精密板金加工・金属焼付塗装・スクリーン印刷・UV印刷・組配)
URL
https://www.aizawa-tk.com/
PLUS MANIAブランドサイト
https://www.plusmania.jp/

つづきは本誌2021年8月号でご購読下さい。

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