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BEV一辺倒からの変貌 ― エンジン搭載車は存続

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画像:BEV一辺倒からの変貌 ― エンジン搭載車は存続日本自動車部品工業会技術顧問の古野志健男氏

「BEV一辺倒からの変貌」

アマダプレスシステムは12月14日、アマダの新施設「AMADA Global Innovation Center」(AGIC)で、プライベートイベント「e-Mobility Day」を開催した。その中で、日本自動車部品工業会技術顧問・古野志健男(しげお)氏「BEV一辺倒からの変貌~CNに向けた世界自動車産業の方向性~」と題して講演を行った。

古野氏はトヨタ自動車でエンジン開発に長年従事し、現在は㈱SOKEN(旧・日本自動車部品総合研究所)エグゼクティブフェロー、㈱デンソー技監、日本自動車部品工業会技術顧問を兼務。エンジン技術のみならず世界の自動車産業の動向に関しても幅広い知見を持つ。

今回の講演では、世界の自動車産業を取り巻く環境変化、欧州・中国における自動車メーカー各社の経営戦略の見直しなどについて解説。さらに、電動車普及への課題、日本の自動車産業がとるべき脱炭素戦略、持続可能なモビリティー社会の姿について提言を行った。

古野氏は、脱炭素化へ向けたモビリティー社会の方向性として「BEVだけでは、2050年にモビリティー社会のカーボンニュートラルを実現することは困難。カーボンニュートラルな自動車の主流として、中国、欧州、米国・カリフォルニア州を中心にZEV/NEVが拡大する。しかし、世界全体で見れば、適材適所でいろいろなパワートレーンが必要になる。エンジン搭載車は存続し、電動車に最適なエンジン(DHE)へと進化する。さらに、カーボンニュートラル燃料(水素・バイオ燃料・e-fuel)を使うことによって、カーボンニュートラルで持続可能なモビリティー社会の実現を目指すことになる」とした。

つづきは本誌2024年2月号でご購読下さい。

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