Interview

厨房づくりのトータルサポート目指す

厨房板金製造、総合厨房、OEM・PB 機器製造が柱

株式会社 ハイサーブウエノ 代表取締役社長 小越 元晴 氏

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画像:厨房づくりのトータルサポート目指すベンディングロボットシステムASTRO-100NT+HDS-1003NTR+ASTROMP-20

㈱ハイサーブウエノは1969年に設立して以来、業務用厨房設備機器の総合メーカーとして、多彩なフィールドで顧客ニーズに対応している。最近は飲食関連のオーナーから要望を聞き、プランニング・デザインから施工、アフターサービスまでのトータルサポートを行っている。そのほか、店舗改装やチェーン店の業態転換サポート、厨房機器のOEM生産や同社オリジナル製品の生産を手がけるなど、厨房業界から頼りにされる存在となっている。

2020年の東京五輪を控え、増加する訪日外国人のための宿泊施設や飲食施設の整備が緊急の課題となっている。その一方で少子高齢化時代を迎え、省力化、安全衛生管理、消費者サイドに立った食の安全・安心を担保する厨房と厨房機器に対する注目が集まっている。また、海外では日本食への関心が高まっており、生産額に占める輸出比率が1ケタ台と少ない厨房機器業界では、輸出拡大も課題となっている。

厨房業界を取り巻く環境が大きく変化する中で、厨房のトータルサポーターを目指す同社の小越元晴社長にこれからの厨房機器ビジネスについて話を伺った。

厨房 ― 工場にはお金が落ちている

画像:厨房づくりのトータルサポート目指す小越元晴氏

― 小越社長は今年2月、東京ビッグサイトで開催された「第16回 厨房設備機器展」の併催事業である一般社団法人日本厨房工業会の主催セミナーに特別講師として招かれ、「厨房にはお金が落ちている」という講演をされました。

小越元晴社長(以下、姓のみ) 当社は自社ブランドを持たない厨房マニュファクチャーで、①厨房板金製造、②総合厨房、③OEM・PB機器製造―の3本柱があります。お客さまである飲食店の厨房は、製造業に例えれば“工場”。この工場(厨房)をどのようにして省力化、自動化を進めて生産性を向上しながら、安全衛生、品質管理を徹底した儲かる工場(厨房)に変化させられるのか―そのことをお客さまとともに考え、課題解決の提案をさせていただいております。

長年この仕事に携わっていると、厨房にはムダが多いこと、調理に携わる人(調理人)の安全衛生管理が疎かになっていることに気づきます。濡れた手で機器類を触るので、少しでもエッジ部分にバリなどが残っていると怪我をしてしまう。そんな事故をどうやって防ぐのか。普通に働いて、永続的に利益が出る飲食店になるための厨房システムは、どんなカタチが良いのか。厨房を“工場”という目線で考えることで、生産設備である厨房機器の選定や、調理に携わる人の負担を軽減する動線を考慮したレイアウトを提案するようになりました。

画像:厨房づくりのトータルサポート目指す左:TIG溶接機による厨房機器の溶接作業/右:出荷前の厨房機器

会社概要

会社名
株式会社 ハイサーブウエノ
代表取締役社長
小越 元晴
住所
新潟県三条市福島新田丙2406 栄中央工業団地
電話
0256-45-5678
設立
1969年
従業員数
70名
主要事業
厨房機器の設計・製作、厨房機器販売、施工及びメンテナンス各種ステンレス加工
URL
http://www.hi-serv.com/

つづきは本誌2016年5月号でご購読下さい。

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