ENSIS-AJ 導入事例

3カ所に集積できるレーザTK付きENSIS-AJ導入

年間3万アイテム、400万個の部品生産に貢献

株式会社 エスイージー

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画像:3カ所に集積できるレーザTK付きENSIS-AJ導入レーザTKを搭載したENSIS-3015AJ+ASFH-3015G+TK-3015L

コンバイン・小型ショベル向けが売上全体の70%

画像:3カ所に集積できるレーザTK付きENSIS-AJ導入左から寺川四郎取締役相談役、濱田順久社長、山中紀雄会長、北岡光男役員

㈱エスイージーは1963年の創業以来、製品の高品質維持を貫き、2011年以降は高知県南国市内4カ所の工場で農業機械・小型ショベル・杭打ち機・ボイラー用部品・エンジンユニットの組立を含む部材加工および各種精密板金加工を行う専門メーカー。年間の出荷アイテム数は3万件で、約400万個の部品を製造している。

2018年度の売上高は約52億円。このうちコンバイン・小型ショベル関連の売上が全体の70%を占め、杭打ち機関連が20%、ボイラー関連が6%。この3社で売上の95%以上を占める。

高品質を追求するために優れた人材の確保と最新鋭の板金加工設備、溶接ロボットなどの導入をはかり、独自の生産システムを構築。板金加工、製缶・組立のサプライヤーとして、高知県内はもとより、中国・四国地域で高い評価を得ており、得意先から「品質管理優良認定工場」「スペシャルサプライヤー」などの認定を受けている。

濱田順久社長は「日本農業機械工業会の国内統計データでは、農業機械の生産高が毎年減少傾向ですが、当社への発注量は逆に増加しています。お客さまが“選択と集中”を購買方針としていることもありますが、当社への信頼が増していると判断しています」と自信をのぞかせる。

画像:3カ所に集積できるレーザTK付きENSIS-AJ導入左:ENSIS-AJの稼働状況はAMNC3i画面で確認できる/右:レーザTKは3カ所の集積場所に製品を仕分けして搬出する

高い生産技術力とIoT活用

その自信を裏づけるのが同社の生産技術力。特に、アーク溶接ロボットやスポット溶接ロボットなど50台以上のロボットが稼働する溶接工程で使用される治具は、すべて自社設計・自社開発を基本としており、3次元CADを駆使して製品設計を行うと同時に治具設計を行っている。

こうした取り組みが評価され、2011年度には独自開発した縦型溶接治具が「文部科学大臣表彰 創意工夫功労者賞」を受賞した。

4工場はWANで、各工場内は設計・プログラム室と現場の設備機械をLANでつなげている。EDI取引や、2次元CAD・3次元CADによるフロントローディング開発にも対応できるプラットフォームの構築に力を入れ、「出荷データ基準による計画生産方式」(SEG同期生産システム)を実践。1週間単位の「生産キップ」を発行することで生産プロセスの“見える化”を実現する「SEG-NETWORK SYSTEM」を自社開発した。バーコードを読み込むことで工程ごとの進行状況がアップデートされ、工程進捗や実績を把握できる仕組みとなっている。

得意先から示される3カ月単位の内示情報に基づき生産手配、EDIから確定受注が入ると「生産キップ」の作成、生産手配へと進む。

工場全体の生産計画に基づき、材料手配~材料加工~曲げ加工~溶接~出荷の各工程に対して、「必要な製品・ロット・工程納期」を指示。生産実績のフィードバックをリアルタイムに収集する体制を構築し、ムダを排除する仕組みを確立している。

画像:3カ所に集積できるレーザTK付きENSIS-AJ導入左:2台あるパンチ・レーザ複合マシンACIES-2512T+ASR-2512NTK+ASR-48M/右:曲げ工程には17台のベンディングマシンが設備されている

会社情報

会社名
株式会社 エスイージー
取締役会長
山中 紀雄
代表取締役社長
濱田 順久
東工場(本社)
高知県南国市大埇甲1498
西工場
高知県南国市篠原231
南工場
高知県南国市大埇乙2104-1
南国工場
高知県南国市里改田203
電話
088-863-3186(東工場)
088-863-3732(西工場)
088-864-3697(南工場)
088-865-8130(南国工場)
設立
2008年(1963年創業)
従業員数
355名
主要業種
農業機械部品、建設機械部品、精密板金関連、ボイラー用部品、各種産業用機械部品
URL
http://www.segnet.jp/

つづきは本誌2019年9月号でご購読下さい。

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